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長崎県対馬市海岸清掃活動

 3月13日から3月16日までの4日間、IVUSA学生44名、事務局1名で長崎県対馬市海岸清掃活動を実施しました(後援:長崎県・対馬市)。
 13日の朝に博多港に集合、フェリーで対馬に渡りました。

 宿舎となる対馬青年の家に到着後、結団式と海洋ごみ問題に関するワークショップを実施しました。ワークショップでは、今回の活動のカウンターパートである一般社団法人対馬CAPPAの原田昭彦さんからご挨拶と清掃に対するブリーフィングを受けました。
 そして結団式では、活動のリーダーから挨拶があり、2日目の清掃活動に対するモチベーションがより高まりました。

 14日は対馬北部の井口浜海水浴場を清掃しました。この海岸は夏も清掃した場所です。この日の目標である「海岸の3分の2の清掃完了」に向け、隊員一丸となり清掃しました。

 海岸に出てみるとたくさんのごみが打ち上げられており、衝撃を受けました。しかし、地道にごみを拾うにつれ元々の綺麗な海岸の風景が取り戻されていきました。また対馬市民の方も8名参加してくださり、協力団体である対馬CAPPAさん、市役所の方も一緒に活動してくださいました。

 活動2日目は一日中海岸清掃活動でしたが、疲労感よりも達成感を味わうことができました。

 15日の午前中も2日目に引き続き井口浜海岸を清掃しました。この時間が今回のプロジェクトで最後の清掃活動ということもあり、隊一体となって臨みました。

 班ごとで、拾うごみを分けて清掃していましたが、この日はエリアごとに班で清掃しました。成果としては対馬CAPPAさんや地域の方々と協働し、二日間でトン袋57袋分のごみを拾うことができ、計画していた井口浜の全域清掃を完了しました。そして綺麗な海岸に生まれ変わることができました!

 午後には対馬市クリーンセンター中部中継所を訪問し、漂着ごみの処理について学びました。ここではごみをできるだけリサイクルするとともに、リサイクルしたプラスチックをチップにして販売するなどの取り組みをしています。

 またごみの分別も人力で行っており、私たちもその分別を体験させていただきました。分別作業では、ごみがどのように分別されているのかを知ると同時に、作業員の方々と対馬のごみ問題についてお話しすることができました。

 その後は宿舎でBBQを行い、一緒に活動した対馬CAPPAさんや行政の方、そして清掃活動にも参加してくださった市民の方とさらに交流を深めて、隊の結束もより一層強くなりました。

 最終日の16日は、朝食後、4日間お世話になった宿舎を隅々まで清掃し、職員の方々に感謝を伝えました。

 その後、和多都美神社で参拝し、厳原港周辺で班ごとに観光をしました。今回の活動を通じて仲良くなった班員と対馬を満喫する時間は忘れられないものとなりました。

 観光を終えてから解団式を行いました。活動のリーダーである髙橋歩夢(長崎県立大学4年生)から、「対馬隊を未来へ繋いでいってほしい」と熱い挨拶がありました。

 厳原港を出発の際、共に活動していた対馬CAPPAの方々が団旗を掲げてお見送りをして下さりました。そして約5時間の船旅を終え、20時頃博多ふ頭で解散しました。


 最後に、この4日間のために準備を頑張ってきてくださった方々、関わってくださった方々に感謝申し上げます。

 私たちはこの4日間の活動で、海洋ごみ問題を身近に捉えることができました。更に他団体の方々との交流を通して、対馬の歴史や現状を知るとともに、繋がりをより強めることができました。この対馬隊での経験を周りに発信していき、次に繋ぐと同時に、対馬の海ごみ問題解決の糸口を見つけていきます。(龍谷大学2年 加藤 亜美)