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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから1月28日から29日までの2日間、宮城県亘理郡山元町にて、学生21名、事務局1名、OBOG7名の計29名が活動しました。
28日は、活動拠点である普門寺の横に位置する骨塚(ご遺骨を供養した砂山)に黙祷を捧げた後、4つの現場に分かれて活動を始めました。
1つ目の現場では、3月の活動に向け、学生の寝泊まりする場所となるビニールハウス内を整備しました。足場の確保のため、主にパネル運びや資材の運び出しを協力して進めました。
2つ目の現場では、3月11日の点灯式(山元町の津波の犠牲者が迷わず帰ってこれるよう、夜通し明かりを灯し続ける儀式)で使用する竹灯籠を、地域の方々と一緒に作成しました。28日の作業終了時には、計100個の竹灯籠を完成させることができました。
3つ目の現場では、今年秋に開催されるはじまるしぇ(山元町の農作物や特産品を内外に発信し、地域振興を図る定期イベント)の調査を地域の担当者の方々と行いました。調査中は、どんなイベントにするか意見を出し合いながら、構想をふくらませました。
最後に4つ目の現場では、長年IVUSAがお世話になっている地域の方のお宅のリフォーム作業をお手伝いしました。釘抜きや屋根の防水シートの貼り直し、床板のビス打ちを手分けして進めました。作業終了後には、このお宅の家主から、「いつも本当にありがとう」とお礼の言葉をいただきました。
夜には地域の方々をお招きし、交流会を開催しました。近況や震災当時の状況、今後の山元町の発展など、様々なお話をうかがい、学びを深めることができました。
29日は、午前中、主に2つの現場で作業しました。
1つ目の現場では、普門寺にある2つのビニールハウスの整備をしました。
1つ目のビニールハウスでは、28日に引き続き、足場を作るための床板貼りを行いました。地域の方にもお手伝いいただき、声を掛け合いながら作業を進めることができました。
2つ目のビニールハウスは、今後IVUSAが宿泊や倉庫として利用できるよう、ビニールハウス内の土の山を平らにする作業をしました。作業中には普門寺の住職とお話しすることができ、ビニールハウスの利活用を含め、今後の活動の展望を伺うことができました。
2つ目の現場では、厳しい寒さが予想される3月の活動で、学生が暖をとるために必要な、薪を割る作業を行いました。手ノコを使って木を切断し、運搬する作業を協力して進めました。
午後には、班ミーティングにて今回の活動をふり返りました。活動を通しどのようなことを感じたか、個人の目標を達成することができたか、今後にどう活かしていくかなどを話し合いました。
学生からは、「派遣隊は少人数で行われるからこそ、地域の方々と密接に関わることができた」「山元町は私たちをおかえりと迎え入れてくださる場所。次は大きな声でただいまと言って帰ってきたい」といった、地域の方々とIVUSAの繋がりの強さを実感した声が多く聞かれました。
そして解団式を終え、最後に活動をさせていただいた感謝の気持ちを伝えるべく、骨塚にご挨拶しました。この派遣隊でリーダーを務めた中村有沙(恵泉女学園大学4年)は、「この活動をしっかり振り返り、更なる成長に繋げてほしい」「活動の目的の達成のために自分に何ができるのかを考え続け、行動に移してほしい」と挨拶し、活動を締めくくりました。
今回の活動は、3月11日に向けての準備が中心でしたが、その中でたくさんの地域の方々とお話しながら作業を進めることができました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。