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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから9月9日から9月12日までの4日間、学生45名と事務局1名で静岡県賀茂郡西伊豆町と、今回初めて松崎町でも活動しました。今回も8月に行われました14次隊と同じく「コロナを乗り越えてIVUSAの学生と西伊豆の方々がより身近な関係性を築き、活性化を目指していくために繋がりを拡大する」ことを目的に実施しました。
1日目、お昼前に西伊豆町に到着し、午後1時からは「あめみや農園」での除草作業をしました。「あめみや農園」は、IVUSAが西伊豆町活性化のために耕作放棄地を再生し、地球にやさしいクールベジタブルを栽培し、ソーシャルビジネスを展開するためにIVUSAが管理している畑です。作業中にはIVUSAが西伊豆町で畑作業のご指導を頂いている藤原國雄さんも駆けつけてくださり、基本的な装具の使い方や雑草の知識などをお話しいただき、作業をしながらいろいろな知識も学ぶことができました。
2日目は西伊豆町の隣町である松崎町を初めて訪れ、「なまこ壁の清掃」と「フィールドワーク」を行いました。松崎町に到着して、まずは松崎町蔵つくり隊の山本公さんから松崎町伝統のなまこ壁の説明をしていただき、そののちに地元の中高生、役場関係者の方々と共に1時間ほど実際になまこ壁を清掃しました。地元の方々と話をしながら楽しく作業を進めました。
昼食ののち、午後からは松崎町役場の方の案内でフィールドワークを行いました。このフィールドワークでは松崎の名産品である桜葉の加工場、なまこ壁を用いた特有の街並み、地元の漆喰彫刻の名人である入江長八の彫刻作品を展示する長八美術館、急斜面に作られた石部の棚田等を見学し、松崎町の今の姿を学びました。
3日目の午前は西伊豆町旧洋ランセンターにある町営ヘリポート場にて、西伊豆町地域おこし協力隊3名の方にも協力を頂き、雑草除去や仮置きされていた流木や間伐材のまき割りを行いました。
このヘリポート場は、町が昨年から災害時の救援物資の拠点として活用を計画していて、有事の際に安全に利用できるように、2トンダンプ1.5台分の雑草を除去しました。また仮置きされていた森林材から作成した薪木は西伊豆町の生活を支える資材として、町民配布される予定です。
午後はあめみや農園に戻って作業しました。初日に経験したこともあり、道具の扱いや作業にも慣れ、また隊員同士の声かけなどもみられるようになり、効率よく最後の作物への冠水作業まで予定していたすべての行程を無事終えることができました。
初日来た時に見た畑とは全く違う本来の姿に戻すことができ、この秋の里芋と落花生、ヤーコンの収穫が楽しみになりました。
4日目は宿舎の清掃を行った後で今回の隊をふり返る事後勉強会を行いました。今回の4日間で行った一つひとつの活動を班ごとにふり返り、意見や感想を共有しながら今回の活動での経験をこれからにどう活かすのか等を話し合いました。
今回初めてプロジェクトに参加した学生からは「西伊豆の活動に参加するだけではなく企画運営したい」「もっと他の活動にも参加をしていきたい」という声があり、コロナで3年ぶりとなった夏の活動でしたが、しっかりこれからに繋いでいけるきっかけになりました。
最後になりますが、今回の4日間の活動を通じて、西伊豆町や松崎町をはじめ本当に多くのご支援ご協力を頂きました。心より感謝申し上げます。ありがとうとうございました。(東京農業大学 2年 山田 航輝)