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宮城県山元町東日本大震災支援活動

 8月25日から29日まで、宮城県亘理郡山元町にて東日本大震災復興支援活動を実施しました。この活動には学生57名、事務局員1名、OB・OG3名の計61名が参加しました。
 今回の活動では「人と繋ぐ・思いを紡ぐ」というコンセプトを掲げました。
「東日本大震災からの復旧支援活動で、多くの出会いと教訓を得た山元町を拠点に、地域住民が主体となり取り組むコミュニティービジネス等、復興に向けたモデル作りに貢献する。また、『復興』『防災』『命を守ること』といった様々な課題を自分ごととして学び、向き合うことで、未来を生き抜く力を身につけていく」ことを目的として活動しました。

 活動1日目は、拠点となる宮城県亘理郡山元町の普門寺に到着し骨塚(ご遺骨を供養した砂山)で黙祷をしたのち、結団式を行いました。その後普門寺の坂野文俊住職に挨拶を行い2つのチームに分かれてフィールドワークを行いました。

 今回、初めて山元町役場にも行かせていただきました。役場の建物は地域住民の憩いの場となるような作りとなっており、温かさを感じる場所でした。
学生リーダーたちは、橋元伸一町長を表敬訪問し、これまでの活動に対する感謝と今後についての希望を伺うことができました。

 その後震災遺構の中浜小学校やコンパクトシティ構想ででき上がった山下駅周辺など、「やまもとかたり部の会」の方に案内いただき、震災当時のこと、山元町の街についてお話を伺いました。2チーム共に最後は旧山下駅で合流し、東日本大震災慰霊碑「大地の塔」へ参拝しました。


 
 2日目の午前中は海岸清掃を行いました。地域の方が大切にされている砂浜を守るために多くのごみを拾いました。


 
 午後は地域事業のお手伝いとして側溝清掃、ハーブガーデンの草むしり、ビニールハウス建築、井戸掘り、マルシェの準備といったチームに分かれ作業しました。


 
 初日、2日目の夜には座談会を行いました。坂野文俊住職に当時の震災の様子を聞き、東日本大震災を決して忘れてはいけないことと同時に過去の出来事として終わらせるのではなく未来の災害に繋げなければならないと思いました。
 

 活動3日目、午前はマルシェの準備を行いました。竹工作と焼きそば、いちごスカッシュのブースに分かれました。生憎の雨で地面がぬかるんでしまったのですが、土で水たまりを埋めて対処し、マルシェを楽しいイベントにするために一生懸命準備しました。

 午後はマルシェの開会式を行った後、夜に踊る花釜音頭を練習しました。地元の方が丁寧に指導してくださり、楽しく踊りの練習ができました。マルシェ本番では雨にもかかわらず各ブースで物凄い盛り上がりを見せており、とても楽しいお祭りとなりました。

 その後マルシェの閉会式を行い、地域の方の生演奏と共に昼間練習をした花笠音頭を踊りました。

 活動最後の夜には、マルシェお疲れ様会という名目で交流会を行いました。星空が広がる野外で学生全員が揃ってお菓子などを食べながら色々な話ができ、よりいっそう交流を深めることができました。

 最終日は、4日間自分たちの活動の拠点であった普門寺と浄正寺を清掃しました。「来た時よりも綺麗に」を目指し、班ごとに分かれ丁寧に作業しました。

 最後に骨塚の前で解団式を行いました。今回の活動のリーダーやお世話になった坂野文俊住職からの「また3月11日にぜひきてください」というお言葉より、またこの場に帰って来たい気持ちが強くなりました。


 今回の活動から感じたこと・学んだことをいつどのように活かしていくか。これを事後の勉強会や交流会で意見を交えて再確認していきます。(中央大学3年 飯田 凌・龍谷大学3年 栗須 七帆)