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第4回鴨川オオバナミズキンバイ駆除活動に参加しました

 7月10日(日)に京都府鴨川七条大橋付近で、第4回鴨川オオバナミズキンバイ(以下、オオバナ)の駆除活動が開催されました。今回の活動は、京都府庁、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークを筆頭に、活動人数102名で実施し、IVUSAからは7名が参加しました。

 オオバナとは繁殖力が異常に高く、水陸の両方において、環境を脅かしている特定外来生物です。2009年に初めて琵琶湖で発見されて以来、2017年頃からは鴨川でも生息が確認されるようになりました。また、特定外来生物ナガエツルノゲイトウ(以下、ナガエ)も確認されており、このまま鴨川のオオバナ、ナガエを放置しておくと、下流の桂川、さらに淀川へと拡散していくリスクがあります。鴨川、淀川水系の環境保全、オオバナ、ナガエの徹底駆除を目指して活動を実施しました。

 開会式では主催者から挨拶があり、水草の見分け方や駆除作業での注意点が共有されました。また、コロナ対策だけでなく熱中症対策についても注意喚起がなされました。

 IVUSAは、主にナガエの駆除を中心に行いました。今回、印象的だったのは陸地での駆除がほとんどであった点です。陸地での作業は水辺での駆除方法とは異なり、より多くの労力が必要でした。というのも、水辺は土が柔らかいので根を引き抜きやすいです。
 一方で、陸地は水分が水辺に比べて少なく土がかたいことに加え、地中奥深くまで根が張っているため、完全駆除が大変でした。さらに、ナガエやオオバナに限らず、植物が地面を覆い隠すほどに成長しており、活動は困難を極めました。それでも、スコップや熊手をうまく活用しながら、確実に駆除を進めることができました。 活動の途中には適度な休憩があり、高い士気と作業効率を保つことができました。

 そして、2時間にわたる作業の結果、袋いっぱいのオオバナ及びナガエを駆除することができました。初めて参加した学生からは、「大学生活に身近な鴨川がここまで外来生物の危険に晒されているとは驚いた。
 また、外来生物を駆除することがどれだけ大変か、身を持って経験できた。体力は必要になるけれど、それ以上に多くの人と関わりながら、充実した達成感を味わえたので、楽しかったという印象が強く、また参加したい」といった声がありました。

 今回の活動で痛感したのは、駆除活動を継続することの大切さです。オオバナやナガエの繁殖力や再生力は凄まじく、たった一回の駆除では問題解決とならないでしょう。継続して数を減らそうと努めることが、環境を守るためには欠かせません。まずは、IVUSA内でオオバナ、ナガエの危険性について広め、活動に意欲的な学生を増やし、今後の除去活動をより効果的なものにしていきたいです。

 最後に、今回活動を開催していただいた京都府庁、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークはじめ関係者の皆さま。貴重な機会を頂戴し、ありがとうございました。(同志社大学2年 白銀 亮士 )

共催:京都府、鴨川を美しくする会、(一社)鴨川流域ネットワーク
後援:京都市、(公財)琵琶湖・淀川水質保全機構、きょうと地域創生府民会議、京と地球の共生府民会議
協力:滋賀県、藤田医師、救援ボランティア左京
参加団体:カモシネマ実行委員会、新洗組、同志社大学経済学部生、七條大橋をキレイにする会、XOクラスター、堀場製作所OB会、千両松地域エコ協議会、ダイビングスクールブルーピーター、京都賀茂川漁業協同組合、NPO法人国際ボランティア学生協会、京都市

※IVUSAの学生は、感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従い、これに沿った対策を行ったうえで活動を実施しています。