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第8回山形県日本海沿岸清掃活動

 8月23日から27日の5日間、山形県の遊佐町、酒田市(飛島)、鶴岡市にて第8回山形県日本海沿岸清掃活動が実施されました。新型コロナウイルスの感染対策を徹底したうえで、IVUSA学生74名、現地学生15名、事務局1名が参加しました。
 この活動では、「清掃活動と全国の学生との交流を通して、海洋ごみ問題を『自分ごと』に考え、伝え、遺すこと」を目的に掲げていました。

 活動初日、遊佐町の吹浦まちづくりセンターで結団式を行い、遊佐町副町長の池田与四也
さんより激励のお言葉をいただきました。その後、大阪商業大学の原田禎夫准教授により海洋ごみ講義が開かれました。マイクロプラスチックよりも小さい「ナノプラスチック」が人体に影響を及ぼす危険性について学びました。
 昼食後、西浜海岸を約2時間清掃しました。

 2日目はフェリーにて飛島に渡り活動しました。その日の波は1.5mと高く揺れも激しく、参加者は船酔いに苦しみました。浜に出るまでの約30分、互いの体調を気にかけながら清掃場所に歩いて向かいました。

 集積時、山形隊恒例の「バケツリレー」を草が生い茂る上り坂で暑さも増す中でしたが、行いました。ごみを渡す際に「重いから気を付けて」「そのまま作業をすると危ないですよ」といった相手を思いやる声掛けをすることで、参加者の団結力が深まったように感じました。

 3日目は、初日と同じ西浜海岸にて活動しました。天候が安定しない中、一同は雨具を着て、作業を進めました。結果として沢山のごみを回収することに成功しました。
 その後、外は土砂降りの中、徒歩で宿舎に戻りました。本来の予定では、午後からも西浜海岸の清掃を行う予定でしたが、雨天のため予定を変更し、東北工業大学の岸本誠司教授から、飛島の歴史や特徴についてお話をしていただきました。

 4日目は、湯野浜海岸にて清掃を実施しました。活動開始前に、円陣を組み活動のリーダー(東北公益文科大学4年 渡邉海飛)による大きな掛け声により全体のモチベーションを高めました。5日間の中で最も清掃時間が長かったこの日は、疲労も強く残る中でしたが、多くのごみを拾えた達成感とチームワーク、団結力をより強く感じる一日となりました。

 最終日は、4日目と同様、湯野浜海岸を清掃しました。最終日ということで、悔いの残らないよう自分たちの力を出し切りました。
 昼食後、最後の班ミーティングを行い、5日間を通して自分が成長した瞬間と、海洋ごみ問題を生活にどう取り入れられるかを考えました。参加者からは、様々な声があがり非常に充実した時間となりました。
 その後は解団式を行い、これまで隊を引っ張ってきた幹部から感謝を伝えられ涙する者もいました。一足先に解散する現地学生を見送り、みんなで夕食を食べ、帰りのバスに乗り込みました。

 こうして長いようで短かった5日間の活動は、無事幕を閉じました。この活動を通して、海岸を綺麗にできただけでなく自分自身を成長させ、仲間の大切さも知ることができたと思います。
 そして私たちは、今後も海洋ごみ問題を自分ごととして考え、伝え、遺し、取り組み続けます。
コロナ渦であるにも関わらず活動を行えたことに感謝し、決してこの経験を無駄にすることなく、参加者一同励んでいきます。

 最後になりますが、この活動にご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。(東京女子大学3年 内藤 綾)

成果報告
5日間、3か所での海洋ごみの総量は1,153袋でした。詳細は以下の表の通りです。