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静岡県西伊豆町活性化活動

 8月14日から8月17日からの4日間、学生58名と事務局1名が活動しました。今回2年半ぶりに大人数での活動が実施できることもあり、「コロナを乗り越え、IVUSAと西伊豆町の方々がより身近な関係性を築き、活性化を目指していくために繋がりを拡大する」ということを目的にして活動に臨みました。

 8月14日は、前日8月13日に伊豆半島に上陸した台風8号の影響で大量の流木が海水浴場に打ち上げられて困っているという話を聞き、急遽二手に分かれて当初予定していた安良里の網屋崎海岸だけでなく仁科の乗浜海岸にも隊員を送り、半日間海岸清掃を行いました。
 網屋崎海岸の清掃では、地元の安良里自治会青年部からも10名が参加し、最終的には多くの流木と45リットルのゴミ袋10袋分以上のゴミを回収することができました。一方の乗浜海岸の清掃では、大きく太い丸太なども流れてきておりトラックの荷台に入りきらないものもありましたが、町の職員の方や海水浴場のライフセーバーの方と協力し、最終的にその日に浜に流れ着いた流木の大半を撤去することができました。

 8月15日は、昨日に引き続き台風で海岸に打ち上げられた流木の撤去と畑作業に取り組みました。
 午前は西伊豆町にあるIVUSAが管理する「あめみや農園」で畑作業を行いました。里芋と落花生は順調に生育していましたが、前日の台風とそれまでの長雨によって水につかったことでヤーコンは萎れてしまっていました。ショックもありましたが秋の収穫に向けて農園の草抜き、マルチはがし、追肥などの作業をしました。雑草に覆われていた畑は半日の作業で見違えるほどきれいになりました。

 午後は昨日に引き続き仁科の乗浜海岸にて、流木の撤去を行いました。前日きれいにしたはずの浜にまた多くの流木が打ち上げらており、台風の被害の大きさを実感しましたが、全員で協力して作業に取り組み、2トンダンプ10台分以上もの流木を撤去し、元のきれいな砂浜に戻すことができました。

 8月16日は、西伊豆町のモニターツアーに参加しました。このツアーは、町内で連携した観光地域づくりに取り組む西伊豆観光プラットフォームが、町内の夏祭りが中止になったことでIVUSAの学生に時間ができたのであればと、西伊豆町の観光資源の掘り起こしと新たな価値創造ができるようにと企画してくれたものです。
 役場の方からは、私たちがツアーに参加することで、「これまで西伊豆町と関係を繋いできたIVUSAだからこそ様々な意見やアイデアを出してほしい」という言葉を頂きました。ツアー後には、関係者の方々と意見交換し、地域の方々を巻き込んだ活動の重要性を実感しました。私たちはツアーを通し、豊かな自然や伝統あるガラス技術などの西伊豆町ならではの地域資源に触れることができました。

 8月17日は、8月14日からの4日間の活動のふり返りを行いました。個人目標や活動の目的に対して4日間の活動で成し遂げた成果を隊員全員で話し合い共有しました。
 久しぶりの活動であると同時に台風の影響で行程が変わったことで思うようにいかないこともあり、すべての目標を達成できたわけではありませんでした。最後に役場まちづくり課担当係長の椿泰行さんから、「前日の台風などで発生した急遽のお願いにも嫌な顔せず対応してくれ、IVUSAの若い力を改めて実感することが出来ました。本当にありがとうございます」とお言葉を頂き、この4日間町のために活動できたと感じることができました。

 今回、多くの方々のご協力によって、2年半ぶりに大人数で活動することができ、現場の楽しさや難しさ等、身をもって経験することができました。8月の静岡県西伊豆町活性化活動は終わりましたが、この経験を次に繋げ、西伊豆町の地域のために出来ることを考え行動していきます。最後に、たくさんの暖かいご支援ご協力ありがとうございました。(法政大学2年 西村 いちか)