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宮城県山元町東日本大震災復興支援活動6月派遣隊

 IVUSAでは、東日本大震災復興支援活動として6月17日から19日の3日間にわたり、宮城県亘理郡山元町にて学生14名、事務局1名の計15名で6月派遣隊を実施しました。活動に際して、隊員全員のPCR検査陰性を確認しています。

 初日、学生7名で夏に予定している海岸清掃の現場調査と、地域の方々が集う所など周辺の道路整備を行いました。

 海岸には想像していたよりもゴミが多く、夏の活動に向け気が引き締まりました。道路整備では、ぼこぼこになっていた道に土を敷き、改修しました。
作業を指導してくださった地元の方と休憩中に談笑したり、差し入れをいただいたりと和やかな雰囲気で作業することができました。

 午後は、普門寺にある骨塚の雑草取りをしたあと、いちご狩りを行わせていただきました。また、翌日にリフォーム作業のお手伝いをするお宅の下見をしました。
 この日の夜には、大量に収穫したいちごを使ったジャムづくりの方法を教えていただきました。

 リフォーム作業現場の下見時、作業内容を聞いて、その作業量の多さに驚きました。暑くなる予報もされていたため、効率的に作業を行う必要があると感じました。

 2日目からは、合流した学生7名、事務局1名を交え、合計15名で活動しました。
 この日は、パン屋を営む夢を持つ方のお宅をリフォームする作業のお手伝いです。釘抜きや、木材からトタンを剥がす作業など、いろいろなやり方、ノウハウを教わりながら、手分けして作業を進めていきました。ジメジメした暑さが続きましたが、シュークリームや手作りのパンなどの差し入れをいただき、より一層作業に励むことができました。

 夜には、水害に備えるための実技講習を行っていただきました。畳や床板の外し方、その際の注意点など、基礎的なことをご指導いただきました。普門寺の畳を実際に外して、床下の構造や、ひとつひとつの畳の形の微妙な違いなどを見ることができ、とても勉強になりました。

 その後行った懇親会では、一緒に作業を行った現地の方とたくさん交流することができました。今までの復興の過程や、これからの展望をお聞きし、IVUSAがこれからの復興にどのように関わることができるのか、具体的な方針を一緒に練ることができました。

 最終日となる3日目は、2つの現場に分かれて活動しました。
 1軒目では剪定した木の枝の運搬を、2軒目では昨日に引き続きお宅のリフォームのお手伝いをしました。途中から東北学院大学の学生と合流し、一緒に作業を進めました。作業の引き継ぎのため、学生同士教わった作業のノウハウを伝えるなど、とても天気が良く気温も高い中でしたが、お互いにコミュニケーションをとりながら取り組むことができました。

 3日間の活動をとおして、夏に予定している活動の準備とともに、多くの方と交流をすることができました。一緒に作業を行う中で、様々な技術面を指導していただいたり、私たちが作業に励むことができるようにとたくさん差し入れをいただいたりと、地元の方の心強さと温かさを感じました。また、「IVUSAは山元町の復興活動の一員だ」といった言葉を頂き、私たちを迎え入れてくださっていることに感動しました。そうした方々に私たちができることは何か、真摯に向き合っていきたいと思います。

 最後に、活動の実施に際し、ご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。(埼玉県立大学3年 竹内 梨都子)