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6月千葉県印旛沼クリーン大作戦

 6月26日、千葉県佐倉市にある舟戸かっぱ公園横の低地排水路にて、学生12名、OB1名、事務局員1名の計14名が特定外来水生植物の除去活動を実施しました。

 活動場所である印旛沼流域では、特定外来水生植物ナガエツルノゲイトウの繁茂という問題を抱えています。アクアリウム等の観賞用として持ち込まれたとされるナガエツルノゲイトウは、非常に強い繁殖力で水面を覆うように繁茂し、陸上でも生育します。この植物が河川を流れ、大和田排水機場のスクリーンや防塵機に詰まると、排水が不可能となり洪水被害を引き起こす恐れがあるのです。

 そこでIVUSAは、2016年から地元の方々とともにナガエツルノゲイトウの除去活動に取り組んできました。しかし、「印旛沼クリーン大作戦」はコロナで2年間実施できておらず、今回3年ぶりに活動を実施することができました。そのため、除去方法について知っている学生を増やすこと、印旛沼の魅力を知ることを活動目的とし実施されました。

 開会式では、エコロジカルネットワーク臼井台干拓の髙橋修さんより、除去活動の注意点のご説明、激励の言葉をいただき、参加者全員の掛け声とともに活動をスタートしました。

 除去活動は、水辺に入りナガエツルノゲイトウを切り離すグループ、陸で引き上げるグループに分かれて行いました。協力団体の方々にも除去活動にご参加いただき、まるごといんばぬまプロジェクトの東海林太郎さんからは、「植物の根に当たると切りにくいため、植物を水面から手で引っ張ってから刀を入れて切る」というようにナガエツルノゲイトウを除去する際のコツを教えていただきました。

 除去活動終了後、NPOいんばや地元の農家の方々からお野菜やお料理をご提供いただき、お昼ご飯をいただきました。初めて除去活動に参加した学生は、学生同士感想を共有したり、参加経験のある学生は3年ぶりに活動ができた喜びを地元の方々にお話したりして交流を楽しみました。

 閉会式では、農研機構農村工学研究部門施設工学研究領域の嶺田拓也さんより、「外来生物の原則は、入れない・増やさない・広めないである」というお話をいただき、除去活動の重要性を再確認し活動を終了しました。

 8月28日から30日の3日間には、50名規模での除去活動を実施します。今回の活動で得た知識を存分に生かし、地元の方々と協力してナガエツルノゲイトウ除去活動に取り組みます。(日本大学4年 大川 恵実)

【ご協力いただいた団体一覧】
エコロジカルネットワーク臼井台干拓様/農林水産省様/千葉県県土整備部河川環境課様/独立行政法人水資源機構千葉用水総合管理所様/ NPOいんば様/環境パートナーシップちば様/まるごといんばぬまプロジェクト様/農研機構農村工学研究部門施設工学研究領域様/水土里ネット印旛沼様/佐倉西部支市区様/岩戸環境保全会様/岩戸西環境保全会様