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日本財団「海と日本PROJECT」第7回日本海沿岸清掃活動

 3月19日から20日に山形県鶴岡市湯野浜にて第7回日本海沿岸清掃活動が実施されました。新型コロナウイルスの感染対策を徹底したうえで、IVUSA学生57名、事務局員1名が参加しました。
 この活動は「海岸清掃を通して、熱意を連鎖させることで海洋ごみ問題の解決とそれにかかわる仲間を増やす」ことを目標に掲げ、実施されました。

 活動初日は酒田市で朝食をとった後、清掃活動を実施する鶴岡市に向かい、結団式を行いました。活動のリーダーである間地靖文(法政大学4年)や活動幹部たちから、この活動に対する熱いメッセージがありました。 そして、清掃時の注意点やごみの分別方法を確認しました。

 その後、清掃場所である湯野浜に向かい、緊急時避難経路の確認をし、グループごとに分かれて清掃を開始しました。グループ内で役割を決め、効率よく進めることができました。途中で天候が荒れてしまい、早めに切りあげることになりましたが、最後までお互いに声を掛け合って取り組むことができました。
 夜のミーティングでは、良かった点や反省点を仲間と共有し、最終日である20日にむけて、どのように行動していくのか話し合いました。

 活動最終日は、雨の予報もありましたが、晴れ間が続き活動を実施することができました。まず、清掃場所を確認し、作業を開始しました。
 作業中には、リーダーが中心となって声をかけたり、指示出しをしたりするなどして初日よりも円滑に活動を進めることができました。参加者同士の仲も深まり、前日よりもリラックスした良い雰囲気で動くことができました。

 午後は、昼食を取った後、湯野浜海岸に移動し、清掃活動を行いました。風が冷たかったですが、青空のもと、各自が積極的に取り組んでいました。集積したごみは、「重いです」「危ないです」など、声を掛け合いながらバケツリレーで運びました。

 夕方には鶴岡市内で解団式を実施し、今回の活動の成果を全員で振り返りました。最後に活動のリーダーの間地靖文から「活動が出来ることを当たり前と思わず、この隊で出会った仲間を大切にしてほしい」という挨拶がありました。
 その後、お風呂に入り、夕食を食べて、夜行バスで新宿に向かいました。

 今回の活動の成果としては清掃した距離が260メートルで、目標としていたランクT(海岸10メートルの区間で500mlペットボトルが3〜4本程度ある状態)を達成することができました。回収したごみの量はびんかん 3袋、不燃ゴミ 2袋、燃えるゴミ 82袋、漁網 179袋、粗大ゴミ 140袋となりました。

 今回、コロナ禍であることや地震の影響で直前まで活動実施が危ぶまれました。しかし、実際に仲間と協力して海ごみを拾ったからこそ、仲間と熱意を伝えあうことができました。

 2016年から続いてきたこの活動は今回で7回目を迎え、これまでたくさん熱意の連鎖が起こってきました。今後は活動の参加者だけでなく、山形県、日本全国へ、さらに大きな熱意の連鎖を生み、海洋ごみ問題に取り組む仲間を増やし続けていきたいです。
 そのためにまずは活動に参加した私たちがこの2日間で学んだことや感じたこと、熱意を、周囲の人たちに伝えていきます。(京都産業大学4年 森口 葵)

 尚、この活動は日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。