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静岡県西伊豆町活性化活動3月派遣隊

 3月22日から24日にかけてIVUSAの会員学生16名が参加し、静岡県西伊豆町で地域活性化活動を行いました。この活動では、町内の耕作放棄地の利活用にむけ、大学生たちでバイオ炭を使った無農薬有機のクールベジタブルを作り、地産地消に取り組むと同時に、栽培した作物を利用した商品化や地域ブランディングをしています。

 22日の午前10時半に三島駅前に集合し、そこから西伊豆町へ移動した後、午後よりあめみや農園で、今年度収穫を終えた畑に残っている農業用マルチの撤去作業と雑草の駆除を、その後バイオ炭や鶏糞肥料の散布などを行いました。この日の天候はあいにくの雨でかつ山おろしの冷たく乾いた風が吹いていたことから、普段以上に体力も奪われ作業は大変でしたが、隊員の頑張りと雨脚が少しずつ弱まってきたおかげもあり、何とか1日目の作業を予定通りやりきることができました。

 23日には朝から地域の方に協力いただきトラクターを用いて畑を耕していただくところから始まりました。最初の1時間ほどトラクターで畑を耕す間は手が空くため、西伊豆の景勝地で過去に先輩たちが整備作業をした「黄金崎」に散策に訪れ、西伊豆の雄大な景色を楽しみました。この日は天候にも恵まれ、馬ロックと呼ばれる馬のような形の岩や富士山を見ながら、隊員は思い思いに写真を撮っていました。

 その後、畑に戻り来年度の収穫に向けて里芋とヤーコンの作付けを行いました。慣れない畑仕事に苦戦したところがありましたが、徐々に作業にも少し手慣れてきて、ヤーコンの作付けはこの日にすべてやり終えることはできませんでしたが、里芋の作付けは無事完了しました。2日目の作業中には地元の中学生や近所の方などが声をかけてくれたりや、以前より活動に参加してくれている地元の高校生が応援に来てくれるたりと、この活動が西伊豆町の方と関わりを持っていることを実感することができました。

 24日は前日やりきれなかったヤーコンの作付けを朝から行いました。畑仕事も要領を得てきたからか、3日目ともなると作業への慣れと、隊員同士のコミュニケーションもとれ効率的に作業を進めることができ、予定より早く今回予定していたすべての作業を完了することができました。

 今回の派遣隊を終えて隊員からは「畑仕事が初めての経験で大変だったが、とても楽しい活動だった」といった声や「作付けを行った今から収穫が楽しみ」と言った声が挙がっていました。個人的にも畑仕事の一番の楽しみは作付けと収穫であると思っているので今回の派遣隊の活動はとても楽しく魅力的なものでした。2月に予定していた活動が中止となり、計画は少し遅れましたが、今回の3月派遣隊が実施できたおかげで、無事新年度のあめみや農園もスタートを切ることができました。(東京農業大学1年 山田 航輝)