NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



長野県伊那谷環境保全活動

 3月18日、19日に長野県飯田市川路地区にて、学生9名、事務局1名で竹林整備活動を実施しました。活動にあたって事前に隊員全員のPCR検査陰性を確認しています。

 本活動はNPO法人いなだに竹Linksと協働で実施しています。いなだに竹Linksは市民団体である天竜川鵞流渓復活プロジェクトを前身とし、2021年10月に法人格を取得、放置竹林の整備や作業に関する技術提供、竹の利活用事業などを行っています。
 活動1日目は、先発組の学生4名と事務局1名が、IVUSAの卒業生で現在飯田市役所職員である小原和也さんと合流した後、南信州地域振興局にて、昨夏のオンライン活動にご参加いただいた県職員の方にご挨拶しました。竹を使ったトーチや竹とんぼを紹介していただきました。また、竹を利用したアイデアを学生である私たちから出して欲しい、そしてネットワークを活用して形にしてほしいとの声をいただきました。

 その後、天龍峡ライダースハウススポークにてNPO法人いなだに竹Links代表の曽根原さんからお話を伺いました。
「活動するなら楽しい方がいい。自分たちが楽しむことで人が集まってくる」と仰っていました。お話されている表情からも曽根原さん自身が竹林整備の活動を楽しんでいるのがとても伝わりました。

 活動2日目は、実際に竹林整備活動を行いました。鉈の安全な使い方を教えて頂いてから、2つのチーム別に分かれて作業をスタートしました。
 竹を切り始める前に、作業の足場となる「棚」を作る場所を隊員で検討し決めました。棚は、斜面に並行に竹を並べたもので、作業の足場としての役割に加え、水をためたり斜面の崩落や落石を防ぐ効果があります。

 カウンターパートの方々と協力しながら、切った竹の枝を落とす枝落ちや、棚への移動を繰り返しているうちに、切り始める前には見えていなかった太陽が見えるようになった時に、活動の達成感を得ることができました。

 活動後に、カウンターパートであるNPO法人いなだに竹Linksの代表である曽根原さんからお話をいただきました。「安全に注意しながら活動を楽しむことが大切」とのお言葉をいただき、リスクが多い現場の中でも、安全に注意しながら活動を楽しむ姿勢を思い出すことができました。

 今後は、タケノコ収穫、メンマづくりなどを通して竹林整備を行っていく予定です。
 今回の活動で、卒業する上級生の思いを受け継ぎながら、多くの人に活動の楽しさを伝えられるよう今後も活動を継続していきます。

 最後に、今回の活動実施に向け各ご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。(東京家政大学3年 上杉 佳菜)