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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから12月11日に滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖岸ヨシ植栽地で、滋賀県庁自然環境保全課3名、IVUSA学生19名、事務局1名、卒業生1名、合計24名で特定外来生物オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を実施しました。当日は参加者全員の検温およびマスクの着用を徹底して活動しました。
オオバナは南米から持ち込まれた外来植物で、魚が産卵するヨシの生育を妨げたり、船の航行の妨げになったり、水質を悪化させるなどさまざまな方面で悪影響を及ぼしています。今回活動した近江八幡市では、最近オオバナの繫殖が見つかっています。水中にたくさん繫殖したオオバナが流されてしまうことで、まだ繫殖していない地域に流れついて新たにオオバナの繫殖が広まってしまう危険性が指摘されており、早急に除去活動を行わなければならない地域でした。そのため今回の活動では、オオバナの繁殖をこれ以上広げないために完全除去を目的として活動しました。
開会式では、滋賀県庁自然環境保全課の中井克樹様から「今回の活動場所である近江八幡市のオオバナを除去することができたら、琵琶湖の北へとオオバナが繁殖することを防ぐことができます。まさに最前線です。皆さん方の若い力でオオバナをしっかりと除去してもらって活路は人間だと言えるように頑張ってもらいたいです。」という言葉をいただきました。
今回の活動では、3つの班に分かれてオオバナの「除去」「袋詰め」と各班で役割分担し、連携しながら元気に活動しました。
水中での作業は足元が泥で、足場が不安定だったことや、オオバナ同士が絡まって抜きにくいこと、他の水草との区別が難しいことなど抜くのにとても苦戦しました。その中でも隊員一人一人が自分なりに工夫したり、仲間で協力してオオバナを引っ張ったり、お互いにアドバイスを出したりするなどして時間内にたくさんのオオバナを抜くことができました。
オオバナはほんの少しの葉、根、茎からも再繫殖してしまうので、根っこから完全に抜き切ることを意識して除去することや、網を使って取りこぼしがないようにすることなど徹底的に除去しました。
除去したオオバナは天日干しするために湖岸近くの仮集積場所で袋詰めをして、湖岸緑地公園の集積場所まで運搬しました。オオバナは水陸両生で強い再生力をもつため、陸での繁殖を防ぐために、袋詰め作業はブルーシートの上で行いました。ブルーシートの上に大量に積まれたオオバナを袋詰めするには、オオバナを一定量に分ける細かい調整や重いオオバナを袋に入れ続ける体力が必要で、抜く作業に劣らず肉体面だけではなく、精神面でも大変でした。そんな中でも、お互いに声を掛け合ったりすることで大変な作業を楽しみつつも励ましあって、なんとか終えることができました。
今回の近江八幡市でのオオバナ除去活動では51.75m²のオオバナを除去することに成功しました。
オオバナの問題はまだ解決したわけではありません。課題に対してひたむきに、仲間と励まし合いながら解決のために向き合っていくIVUSAらしさを忘れずにこれからもオオバナに真摯に向き合い、除去活動を頑張っていきます!
今回の活動でお世話になった関係者の皆様に深く御礼申し上げます。(立命館大学1年 坂本 里優、同志社大学1年 竹田 航基)
※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。