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京都府 鴨川オオバナミズキンバイ除去活動

 12月4日、京都府を流れる鴨川の三条大橋から二条大橋にかけて確認されたオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を、京都府庁1名、滋賀県庁1名、IVUSA39名の計41名で実施しました。

 オオバナは特定外来生物に指定されています。根や葉の断片からでも再生できるほどの強い再生力を持っているため、短期間で爆発的に繁殖してしまいます。また、水中、陸上の両方で繁殖できるという特徴もオオバナの大繁殖の要因と言えるでしょう。2009年に初めて琵琶湖で発見され、近年では鴨川でもその生息範囲を拡げつつあります。
 鴨川のオオバナを放置すると、下流の桂川や淀川へとさらに拡散してしまう可能性があります。今回は、鴨川の保全と下流域への拡散防止を目的に活動を実施しました。

 開会式では、京都府庁の京都府府民環境部自然環境保全課の平野滋章さんからご挨拶を頂きました。そこでは特定外来生物を取り扱う上での注意などについてのお話がありました。また、今回の活動のリーダーの小島侑也より、活動する上での注意点や手順の説明がありました。

 そして、鴨川の三条大橋から二条大橋付近の水辺5か所、陸地10か所に分かれて活動しました。     

 現場では、オオバナ除去活動の経験者が経験のない隊員にあらためてオオバナとその他の植物との見分け方や、除去作業の手順、注意点などを教えながら、班それぞれのペースで作業に取り組みました。京都府庁や滋賀県庁の方にもご協力いただき、根や葉も取り残さないよう気を引き締めて除去活動にあたりました。

 水辺では、胴長を着て、根の先端部分まで引き抜けるよう手作業で丁寧に除去しました。先に述べたようにオオバナは根や葉の断片からでも再生してしまうため、除去をする際にちぎれたオオバナの断片が流れていかないように網を使ってオオバナを取りながら作業を進めました。
 陸上のオオバナは土壌の奥深くまで根を張っています。力任せに引き抜くと根が途中でちぎれてしまい、そこから再繁殖する可能性があります。そこで、陸上ではスコップや熊手などの道具を用いて、根こそぎ丁寧に除去しました。
 今回は約3時間30分、オオバナの除去を行いました。

 3時間30分の作業の結果、32.1㎡のオオバナを除去することができました。


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 閉会式では、除去の成果発表があり、平野さんと滋賀県庁滋賀県自然環境保全課の中井克樹さんから、「あらためて学生の皆さんの力を感じました」「鴨川の北の方での実施ということもあり、除去できた面積としては小さめですが、たくさんのオオバナを除去することができました」とのお言葉を頂きました。

 その後、班ごとに活動のふり返るためのミーティングを行いました。その中では、オオバナの除去活動を今後もっと推進していくためにこれからできる工夫や、活動時の感染症対策など、これからの活動を見据えた内容を話し合い、全体で共有しました。その後、本活動のリーダーからの「今回参加した皆さんが周りの人を巻き込んでこの活動を大きくしていってほしいです。鴨川のオオバナの完全除去を目指しましょう」という力強い言葉を全隊員が受け取りました。

 最後になりますが、今回活動を行うにあたって、ご協力、ご参加いただいた、京都府庁、滋賀県庁の関係者の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

・主催:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)
・後援:京都府
・協力:滋賀県

※感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従って活動を実施しています。
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※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。