NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



鴨川オオバナミズキンバイ除去活動

 11月21日に、京都府鴨川七条大橋付近で確認されたオオバナミズキンバイの除去活動を行いました。今回は京都府庁、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークを中心に、活動人数50名・スタッフ30名の計80名で実施し、IVUSAからは7名が参加しました。

 オオバナミズキンバイとは、平成26年に「特定外来生物」に指定され、栽培や保管、運搬などが禁止され、駆除の対象となっています。京都府では2017年頃から鴨川での生息が確認され、2019年から駆除活動を開始しました。今回は、「鴨川保全、オオバナミズキンバイの徹底除去」を目標に活動を実施しました。

 オオバナミズキンバイ除去活動は、七条大橋付近を中心に行われました。除去の経験が少ない方にもわかりやすいよう、水草の見分け方や除去作業の注意点が書かれた資料が配られ、作業に取り掛かりました。

 IVUSAは今回、オオバナミズキンバイと同じく、「特定外来生物」に指定され、問題視されている「ナガエツルノゲイトウ」の除去担当となりました。
今回の活動の特徴は、ほとんどのオオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウが陸地に繁殖していたという点です。そのため、去年のような水辺の繁殖でのやり方と、同じように進めることが厳しく、より多くの人の力が必要でした。水辺は水分があり植物の根を抜きやすいです。ただ、陸地は地中奥深くまで根が張っているため、完全除去が大変でした。しかし、経験されている方のアドバイスを受けたり、ツルハシや熊手を活用したりしながら、除去を進めました。

 そして2時間の作業の結果、河原や水面に繁殖していた約80㎡、約80㎏ものオオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウを除去することができました。

 初めて参加した学生からは、「鴨川がここまで危険に晒されているとは知らなかった。また、それを除去するのがどれだけ大変かも身を持って経験することができた。体力的にはきついが、それ以上に多くの人と関わりながら、達成感のある作業ができるので、楽しかったという想いが強かった」という声が上がっていました。

 今回の作業での気付きは、「除去活動技術の継承の大切さ」です。昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、対面での活動が制限されてきました。そのため、活動経験者の少ない上に、オオバナミズキンバイの危険性を拡散できていないのが現状です。まずは、IVUSA内から、オオバナミズキンバイの危険性を広め、一回一回の除去活動をより効果的なものにしていきたいです。

 最後に、今回活動を開催していただいた京都府庁、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークはじめ関係者の皆さまありがとうございました。

共催:京都府、鴨川を美しくする会、(一社)鴨川流域ネットワーク
後援:環境省近畿地方環境事務所、(公財)琵琶湖・淀川水質保全機構、きょうと地域創生府民会議、京と地球の共生府民会議(各予定)
協力:滋賀県、京都市、藤田医院、救援ボランティア左京
参加団体:鴨川を美しくする会団体会員 等

※IVUSAの学生は、感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従い、これに沿った対策を行ったうえで活動を実施しています。