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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから10月31日に滋賀県守山市赤野井湾の浮き産卵床にて、玉津小津漁業協同組合漁師12名、認定NPO法人びわこ豊穣の郷5名、IVUSAの学生16名、卒業生1名、合計34名で、特定外来生物オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を実施しました。
今回の活動場所である赤野井湾の浮産卵床は、琵琶湖の固有種を含む魚の産卵場所になっています。
しかし、その産卵場にオオバナが繁殖し、ヨシの生育を阻んだり、魚の産卵場所が奪われてしまったりしています。そこで今回は、浮き産卵床に生息するオオバナの完全除去を目的に掲げ除去活動を行いました。
開会式が赤野井漁港にて開催されました。玉津小津漁業協同組合の田中善秋組合長から、船の上で行うオオバナ除去活動の作業手順の説明をしていただきました。
午前8時より8艘の船で、漁師の方1名・学生2名が1チームになり活動場所である沖合の浮産卵床に向かいました。
ヨシが生育しているはずの浮産卵床には、オオバナが一面に繁殖していました。船上であるため不安定な環境下でしたが、複数人で協力しながら、オオバナを取り残しがないように一本一本丁寧に根こそぎ除去しました。
船上に回収したオオバナは、赤野井漁港に運搬しました。
オオバナは、特定外来生物であり、焼却処分をする必要があります。
しかし引き上げたオオバナは水を含んでおり、焼却施設の炉の温度を下げてしまうため、天日干しして乾燥させます。
そのため漁港では、田中組合長と認定NPO法人びわこ豊穣の郷の方々と引き上げたオオバナを薄く広げ、天日干しする作業をしました。
約3時間30分の活動で、およそ3トンものオオバナを除去することができました。漁港一帯を埋め尽くすほどの量となり、達成感のある結果になりました。
予定していたエリアの浮き産卵床に繁殖していたオオバナをおおかた除去できました。
今回は、新型コロナウイルスの影響もあり小規模での活動になりました。しかし、人数が少ない中でも、学生からは元気な挨拶や掛声が飛び交っており、熱気のある活動となりました。また、漁師の方や、びわこ豊穣の郷の方との交流も積極的に行い、この活動の関係者の方との関係をより深めることができたのではないかと思います。
活動終了後には、学生の間でふり返りを行いました。今回初めて除去活動に参加した1年生からは、「オオバナが多くて大変だと思ったが、諦めずマンパワーを出すことで除去ができました。これからも頑張っていきたいです」という感想がありました。
最後に活動リーダーである立命館大学3年の平井悠空から、「今回の活動を通して、みんなもこの問題を知り、経験者となったので、後輩や他の人にもオオバナの活動をさらに伝え、一緒に活動に取り組む仲間を増やしていきたい」と挨拶がありました。
最後になりますが、今回の活動を実施するにあたり協力を賜りました玉津小津漁業協同組合、認定NPO法人びわこ豊穣の郷の皆様、本当にありがとうございました。(立命館大学2年 久保田 夏菜、立命館大学1年 坂本 里優)
※この事業はびわ湖チャリティー100km歩行大会の寄付金を受けて実施しました。