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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから7月10日に、滋賀県守山市芦刈園にて、外来水生植物であるオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を実施し、玉津小津漁業協同組合15名、IVUSA9名の計24名で活動しました。
今回の活動場所である芦刈園内の浄化池には、ヨシが植栽されています。この浄化池でのヨシの役割として、魚が産卵する場所や住処、農業排水を浄化して琵琶湖に送り出す機能があります。しかし、オオバナが浄化池の中で繁茂してしまうと、これらの役割を果たせなくなります。
そこで今回の活動では、浄化池でオオバナの再繁殖を防ぐことを目的として、所々で芽を出し始めているオオバナを一つひとつ丁寧に根こそぎ除去していく作業をしました。
当日は、早朝より芦刈園に集合し、漁師さんにトロ箱をお借りして、作業に取り掛かりました。実際に浄化池に入ってみると、定期的な除去活動のおかげで、水面にはオオバナの大きな繁殖はありませんでした。
一方で、ヨシをかき分けてみると、所々にあるオオバナを見つけることができました。オオバナは少しの茎や葉が残っているだけでも繁殖してしまうため、完全除去が必要で、ヨシや泥の中で絡まっている茎、根を一本一本取り除く地道な作業をしました。
その後、オオバナはトロ箱に集めて陸上に引き上げ、軽トラックに積み込み、漁師さんに漁港まで運んでいただきました。
その後、漁港では除去したオオバナの天日干し作業及び、6月27日に除去し、乾燥させていたオオバナを、今度は裏側を乾かすために反転作業を行いました。
オオバナは焼却処分する際に、水分を含んだままでは焼却炉の温度を下げてしまうため、天日干しをして乾燥させる工程が必要になります。そのため、除去活動もそうですが、除去後の天日干し作業、反転作業は力仕事であるので、漁師の方々の負担が軽減されるようにという思いで、学生のマンパワーを活かし作業を進めました。
事前にオオバナに関して学んでいましたが、陸上で乾燥させているオオバナが花を咲かせている場面を目にして更に、繁殖力の脅威を実感しました。
これら乾燥させたオオバナは、焼却場に持っていく必要があるため、後日に袋詰め作業も行いました。
また作業終了後、漁師さんに子ども向け環境学習イベントの企画提案に関する御相談もさせていただきました。
午後には、8月のオオバナ除去活動の予定地であるエリアで下見を行い、繁殖状況に対しての除去手順や運搬車両のルートの確認など、当日円滑に作業を進められるようにシミュレーションをしました。
最後になりましたが、今回ご協力いただいた、玉津小津漁業協同組合の皆様、本当にありがとうございました。
今回、初めてのオオバナ除去活動や環境学習イベントの企画、8月の活動の下見を行う上で、今までの知識から実際の琵琶湖や漁師さんと触れ合うことで、改めて琵琶湖に対して学生として力になれるよう、活動にひたむきに取り組もうという意気込みを持ちました。
今後は学生仲間と企画提案したものを実現に向けてより良いものを作り上げるとともに、8月の除去活動に向けて万全な準備に取り掛かりたいと思います。(関西大学2年 佐藤 華蓮)
この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。