NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



11月鴨川オオバナミズキンバイ除去活動

 11月8日、京都府を流れる鴨川の五条大橋から正面橋にかけて確認されたオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を、京都府庁2名、滋賀県庁2名、IVUSA15名の計18名で実施しました。

 オオバナは、強い繁殖力と再生力を持つ水草で、特定外来生物に指定されています。その特徴から短期間で爆発的に成長し、水中、陸上の両方で繁殖します。琵琶湖で2009年に初めて発見されたのを始まりとして、近年では鴨川でも発見されるようになりました。
鴨川のオオバナを放置しておくと、鴨川で更に繁殖を拡げていき、下流の桂川、淀川へと拡散していくリスクがあります。9月に実施されたオオバナの除去活動と同様に、鴨川の保全と下流域への拡散防止を目的に活動を実施しました。

 9月27日に鴨川で行ったオオバナミズキンバイ除去活動のレポート
 https://www.ivusa.com/?p=12488
 開会式では、京都府庁自然環境保全課の小田嶋様、滋賀県庁自然環境保全課の中井様より挨拶を頂き、「鴨川のオオバナの繁殖を抑えていくには、オオバナ除去活動の回数を重ねていくことが効果的なので、今回IVUSAから除去活動を提案して実施して頂けることは、鴨川にとっても心強いです」との言葉を頂きました。また、今回の活動のリーダーである学生から、活動する上での手順の説明がありました。

 鴨川の五条大橋から正面橋付近の4か所に分かれて活動しました。    
 
 水辺の現場では、一週間前に下見を行って確認していたオオバナ群落よりも、大きな群落が確認されました。下見から活動当日までの約1週間で、上流から流れてきての漂着、繁殖してきたと考えられます。京都府庁や滋賀県庁の方とも協力して、気を引き締めて除去活動に取り掛かりました。

 水辺での除去作業では、胴長を着て、根こそぎ引き抜けるよう手作業で丁寧にオオバナを除去しました。また、除去をする際にちぎれたオオバナの断片が、流れていかないように、網を使ってオオバナを取りながら作業を進めました。

 また、陸上のオオバナは根が奥深くまで繁殖しています。力任せに引き抜くと根が途中でちぎれてしまい、そこから再繁殖する可能性が高いため、スコップや熊手などの道具を用いて、根こそぎ丁寧に除去しました。約3時間、オオバナの除去を行いました。

 3時間の作業の結果、184㎡のオオバナを除去する事ができました。

 閉会式では、また、協力いただいた各府県の方々から、「VUSAの学生には活動に参加していただき、鴨川も喜んでいると思います。今回除去しきれなかったエリアもあるので、これからの活動もよろしくお願いします」とのお言葉を頂きました。

 その後、学生だけで、活動のふり返りのミーティングを行いました。その中では、今回達成できなかった、指定範囲の完全除去を達成するためにこれからできる工夫や、活動時の感染症対策など、これからの活動に繋げていくための内容を、参加した学生で話し合い活動が終了しました。
 当協会の活動のリーダーから、「これからも鴨川でのオオバナの除去活動を続けていきたいと思うので、ぜひIVUSA学生の皆さんも、周りに声をかけてもらい、参加してほしいと思います」という言葉がありました。

 最後になりますが、今回活動を行うにあたって、ご協力、ご参加いただいた、京都府庁、滋賀県庁の関係者の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

・主催:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)
・後援:京都府
・協力:滋賀県

※感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従って活動を実施しています。
※びわ湖チャリティー100km歩行大会の寄付金を受けて活動しました。