会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 11月1日に滋賀県長浜市に位置する竹生島と湖北町奥の州にて外来水草ナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の除去活動を行いました。
この活動は近江ウェットランド研究会を中心に滋賀県立大学、滋賀県自然環境保全課、環境省近畿地方環境事務所、長浜市環境保全課、エコロジー研究所、滋賀植物研究会、ラーゴ株式会社、株式会社PASCO、IVUSA学生2名の計20名で実施されました。今回の活動では、計約16袋分のナガエを除去できました。
ナガエは、特定外来生物に指定されており、水陸両生で非常に強い繁殖力と再生力を持っています。それにより、水質悪化や生態系、漁業への悪影響が懸念されています。
今回は琵琶湖北湖の竹生島及び湖北町奥の州での活動となり、ナガエが琵琶湖北湖全域に拡散するリスクが高いため、拡散防止を目的に活動が実施されました。
午前中は長浜市の尾上漁港に集合し、船で竹生島へ向かいました。琵琶湖の風を存分に感じながらたどり着いた竹生島は琵琶湖内にある孤島で、神秘的な雰囲気を醸し出していました。
活動現場では岩場の隙間に、琵琶湖の在来種であるヨシ群落とナガエが混生していたので、ナガエのみを選びとって除去しました。また根を残すとそこから再繁殖をしてしまうリスクがあるため、道具を用いて根から丁寧に除去しました。
午後は除去したナガエを竹生島から長浜市の海老名漁港まで船で運搬しました。その後、海老名漁港から湖北町延勝寺奥の州まで湖の中を徒歩で移動し、拡散リスクの高い水辺のナガエを除去しました。
ナガエの水辺での除去活動は陸に比べて根が深くなく、円滑に作業が進みました。また、拡散を防ぐため葉や茎も網ですくうなどして丁寧に除去しました。
その後、海老名漁港に戻り、閉会式が行われました。閉会式では滋賀県立大学野間准教授から、「協力関係が除去活動開始当初に比べると格段に緊密になった。竹生島や他の島は、他の生態系の課題もあるが、ナガエを除去するために今後どうしていくかを考える機会になった」との言葉を頂きました。
今回の活動を通じて、外来植物に携わる関係者の円滑な連携体制の上で、除去活動が実施されている事を実感しました。今後も、早期発見できる監視の目を増やし、早期除去できる連携体制を構築していくことが必要だと感じます。
最後になりますが今回お声をかけて下さった関係者の方々に感謝申し上げます。
参加団体
近江ウェットランド研究会
滋賀県立大学
環境省近畿地方環境事務所
滋賀県自然環境保全課
長浜市環境保全課
滋賀植物研究会
エコロジー研究所
株式会社ラーゴ
株式会社パスコ
NPO法人国際ボランティア学生協会
※IVUSAの学生は、感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従い、これに沿った対策を行ったうえで活動を実施しています。
※IVUSA学生はびわ湖チャリティー100km歩行大会の寄付金を受けて活動しました。