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児童養護施設の子どもとの交流キャンプ(子ども隊)

 「子ども隊」とは新潟県長岡市にある青少年研修センターにて、児童養護施設「双葉寮」の子どもたちと交流キャンプをする活動です。今回は2019年11月9日から11月10日の2日間で行われ、学生35名と事務局1名が参加しました。

 今回の隊では「自分や子ども達の過去・現状を見つめなおし、愛に溢れた時間を過ごすことで学生・子ども共に自己肯定感をあげる」という目的のもと、活動に取り組みました。

「愛に溢れた時間」

 子ども達との交流が1日目の午後から始まりました。始まりの会で学生と子どもの顔合わせを行い、その後の自由時間では共に走り遊ぶ姿が見られました。夕食後にハロウィンパーティーが開催され、班ごとに作成した衣装で写真撮影をしました。学生による演出やお菓子のサプライズもあり、会場は盛り上がりました。

 2日目はお散歩から一日が始まり、早朝から海辺で走り回る子どもたちの姿に、学生たちも元気をもらいました。その後、子どもたちに食の大切さや一緒にご飯を作る楽しさを知ることを目的とした食育企画として、オリジナルクレープ作りを行いました。様々な種類の食材から自分の好きなものを選び、それぞれの個性が表れたクレープを学生と共に作ることで、お互いの仲も深まりました。

 最後におしまいの会が開かれ、今回の活動で子ども隊の参加が最後となる小学6年生に向けて卒業企画が行われました。学生からはメッセージカードをプレゼントするなど、お互いが感謝の気持ちを伝え合いました。子どものお見送りの際には、別れの時間を実感し涙を流す学生や子どももいました。

「考えを深める」

 子どもたちが就寝した1日目の夜、施設で暮らす子どもたちを取り巻く環境や現状について、双葉寮の職員の方からお話をしていただきました。実際に遊び、一日を過ごした子どもたちの歩んできた人生、その背景を知り、こうした現実にどう向き合っていくのかを考える機会となりました。

 2日間を通して感じられたことや活動前後の意識の変化などついて、プログラム後のバス内で話し合いを行いました。また今回の目的にある「自己肯定感」について考えを深め、共に活動を通して成長できたことについて意見を出し合いました。

 プログラム終了後、活動で使用した施設を清掃し、東京に向けてマイクロバスで出発しました。11月10日の午後7時頃に到着し、今回の子ども隊の活動は全て終了しました。

 双葉寮で生活をする子ども達と実際に交流をすることで、子どもたちの周りの環境や現状だけでなく、活動を通して多くのことを感じ取りました。今回学んだことを、今後の活動や日常生活において更に考えを膨らませ、行動していきます。(高崎経済大学2年 藤森 章悟)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回、子ども隊双葉寮でプロジェクトマネージャーとして参加しました。子どもたちと出会った瞬間、学生と子どもたちが楽しそうに遊ぶ時間、みんなで泣いた卒業企画、お別れの時間、全てが愛しくてかけがえの無い時間でした。全ての人や時間に感謝申し上げます。(同志社女子大学4年 西山 結莉)