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第15次中国緑化活動

 9月3日から9月12日までの10日間にかけて、「第15次中国緑化活動」が中華人民共和国北京市と内モンゴル自治区ダラト旗にて実施され、学生16名と留学生1名、事務局員1名が参加しました。

「東アジアの安定と平和のため、国境を越えた環境問題に取り組み、日中の青年たちが汗をかき寝食を共にしながら真の友情を育み朋友となることで、民間による平和外交使節団としての責務を果たす」という目的のもと、IVUSAでは2004年から中国で緑化活動に取り組みんでいます。

■緑化活動と環境問題
 活動3日目より、内モンゴル自治区ダラト旗にて2日間にかけて緑化活動が行われました。中日青年展旦召砂漠化防止モデル林プロジェクトの方々と共に着工式が行われ、植林作業が始まりました。現地スタッフの方々の丁寧な指導のもと作業は進み、合計で120本のポプラの苗木を植樹しました。

 また植林後、砂漠地帯では土壌の栄養が少ないため、木の上部に栄養が行き渡るように枝の選定を行い、根が枯れないように灌漑作業を行い木に水を与えました。

 活動5日目は、植林以外の環境問題にも目を向け、学生の知識と国際的なつながりを深める目的で各国のごみ問題について話し合いとプレゼンを行いました。11か国の学生が集まり、実際に話を聞くことで違う視点から環境問題について考えるきっかけとなりました。


 また翌日、交流を深めた留学生とともに共同で植林活動を行いました。その後、日本青年館と日本青年団協議会の方も加わり、合同のプロジェクト着工式が行われました。
 IVUSAもこの式典に参加し、11か国の学生を代表して、今回のリーダーである相馬佑行(国士舘大学4年)が国連の持続可能な開発目標の実現に向けての合同宣言をしました。

■日中友好の懸け橋
 活動3日目の夜、ダラト旗第七高校の学生26名と交流会が行われました。同じ夕食テーブルを囲み、日中の学生が交互に出し物を披露し合いました。

 また今回も北京語言大学の学生と2日間にわたって交流させていただきました。学生同士で日中の関係性と未来について意見を交わし、理想の日中友好を実現するために私たちが今できることを議論しました。最後に自分たちの願いを込めた鶴を折り紙で作り、両国をかたどった鶴を糸で結び、これからの日中友好を願いました。

■日中平和外交使節団として
 今回の活動では、活動にかかわる様々な記念館や博物館を訪れました。活動2日目に恩格貝砂漠記念館と遠山正英博物館を訪問し、緑化活動をしていく上での歴史や今までの取り組みを知りました。小渕基金プロジェクトの展示室も訪れ、今回の中国緑化活動の第1次隊からの歴史、そして活動によって変化した砂漠の遍歴を学びました。

 「植林活動」「環境問題」「日中友好」など、学生一人ひとりが目的意識を持ち、この活動に挑みました。活動を通じて育んだ日中友好の輪を大切にし、今後さらなる友好が深まることを願います。
 最後になりましたが、本活動にご協力頂いた全ての方々に感謝申し上げます。(高崎経済大学2年 藤森 章悟)

【プロジェクトマネージャーより】
 今年度の活動では、中国人学生や数ヶ国の学生と共に活動を行い、東アジアの安定と平和を考える事に力を入れて活動させていただきました。また、今年度は15回目の活動であり、日中緑化交流基金の支援が終了する節目の活動でした。来年度以降、更なる活動の発展に尽力していきたいと思いますので何卒、よろしくお願いいたします。(国士舘大学4年 相馬佑行)