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第8次中国黄土高原緑化プロジェクト

 長江に次ぐ中国第二の大河黄河流域に広がる、かつて緑豊かだった黄土高原は、人々の営みや文明の発達などにより環境破壊が進み、現在緑化率は10%以下にまで低下していると言われており、季節風が運ぶ黄砂の影響は日本にまで及んでいます。

 この状況に対し、IVUSAでは日中緑化交流基金、国際交流基金等の協力のもと、陜西省渭南市潼関県にて2004年から計6回の植林事業を実施してきました。2010年からは新天地となる陝西省渭南市華陰市に場所を移し活動を続けてきました。

 また、この活動には日中両国の学生が参加し、寝食を共にしながら、環境問題解決という国を超えた同じ目的に向かって作業に取り組み、時にはお酒を交わしながら語り合います。ここで築いた友好関係を大切に、今後の日中友好の促進と発展を目指しています。
 これまでに共に汗を流した日中の学生は約1,440名、植林した苗木の数は約10,000本以上に上ります。

 2月28日から3月9日までの活動には日本から52人が参加し、691本の木を植林することができました。詳しくは現地レポートをご覧ください。


歓迎会の様子。


植えた木に水を与える灌水の作業。


大交流会の様子。


【参加者の感想より】
 IVUSAの皆さんと一緒に過ごした十日間はとても楽しかったです。日本人と交流する経験は初めてじゃないけど、今まで一番印象に残った交流でした。IVUSAの皆さんは真面目で親切で、規律性が高い。日本人の若者の中でも最も優れた人たちだと思います。

 交流会で日本の皆さんとたくさん話し合い、そして中日両国についてのいろいろな誤解を見つけた。誤解があれば、両国の関係に悪い影響を与えます。政府と国民は違います。両国の政府の敵対的意識は国民に影響するべきじゃないと思います。私の夢は国の指導者です。そしていつかは、両国の若者が国の指導者になる日が来ます。両国の若者は両国の明るい未来のために努力しなければなりません。(西安外語大学 スー・イタン)


【プロジェクトリーダーより】
 1次から7次隊までの「繋がり」という名の日中友好の木は育まれていた。そして、また8次隊で日中友好の木に「想い」という水をやり、また更に日中友好の木は育まれたと確信している。

 僕にとって4度目の中国隊は今までの中国隊の中で特別なものになった。植えた木の成長を見た…。汗を流し植林に想いを込める日中学生の姿を見た…。交流する中で笑顔が絶えない日本人、中国人の姿を見た…。「朋友」を歌いながら未来を誓い合う姿を見た…。

 国と国がどんな関係になったとしても僕らの関係は決して変わったりしない。何故なら僕らにはこの10日間で過ごした時間があるからだ。まだ僕らの日中友好は始まったばかり。また後輩たちが「想い」という水を日中友好の木に与えることを期待したい。(明治大学4年 市川 紘介)