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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 2月11日から13日にかけて、IVUSA学生54名と事務局スタッフ1名が新潟県関川村で開催された「おおいしどもんこ祭り」の運営のお手伝いをしました。
地元関川村の大石川周辺の集落では、雪で作ったかまくらの事をどもんこと呼びます。この周辺は例年積雪が多く、厄介物である冬の雪を何とか楽しくできないものかと考えられたのが、この祭りです。今年で6回目を迎えるこの「おおいしどもんこまつり」ですが、子どもと一緒にどもんこを作ったり、スノーモービル体験や懐かしい竹スキーで遊んだりと楽しいイベントが盛りだくさんです。
IVUSAでは、過去7回参加させていただいている夏の「大したもん蛇まつり」で深まった村民との交流がこの冬の活動に繋がり、今回で3回目の参加となります
昨年までの活動では、会員による自主的なイベントお手伝いという形での参加でしたが、今回は参加人数も倍近くになりもっと関川村の事を真剣に考えよう、交流を太いものにしていこうということで、IVUSAの正式な事業という形での活動になりました。
関川村は、豪雪地帯として有名な地域であり、慣れない雪、慣れない道具に苦戦する姿も多々ありましたが、地元役場の方々の整備により、作業場所の大半は歩きやすく固められた雪や地面で、道具の使い方を教わりながらの作業でしたので、割と順調に作業が進みました。
地元の方とIVUSAからの参加者。
初日は役割を雪像、雪遊び場、どもんこ担当と分けて作業を行いました。
2日目の大石どもんこ祭当日は乳児からご年配まで幅広く、たくさんの方々が参加してくれました。
特に会場をより楽しめる場にしてくれたのはやはり地元の子どもたちです。祭だからといって、わいわい騒ぐだけではなく、誰もが誰とでも交流できる環境がありました。
会場での作業。
3日目にはIVUSAの学生が何週間もかけて作ったビジネスプランを地元住民、役場の方々があつまっている場で発表させていただきました。
ビジネスプランの発表。
IVUSAから提案したビジネスプランは、(1)普段は邪魔者の雪を利用して、雪かき体験を提供したり、自衛隊の訓練などのビジネスに利用したりしてしまおうという雪かきプラン、(2)現在生産が追い付いていない、藁を編んで作った猫用のペットハウスの一種である「猫ちぐら」をネット販売や生産数の確保をして伝統産業を活性化させようというプラン、(3)実際に関川村のお手伝いや、地元の民家に宿泊させてもらうツアーを盛り込んだグリーンツーリズムの3つです。
それらのプランを聞いた役場の方々からの感想を聞き、自分たちの村をどれだけ大事に思っているのかを感じました。
村の方からは「とても良かった、まず村の事をこんなに真剣に考えてくれているのが嬉しいが、だからこそもっと良いものが作れるんじゃないか」といった言葉をいただきました。
これからはもっと村民視点でビジネスプランを提案していきます。関川村とIVUSAの関係は、より濃密なものになっていくでしょう。
おおいしどもんこまつりの開催は今年で6年目、IVUSAが参加し始めたのが3回目、参加者は年々増加しています。これからも増え続け、この祭が一層盛り上がり、有名なものとなっていく予感を感じました。(東洋大学1年 渡部 正輝)