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第2回東海防災サミットin美浜

 3月23日から25日までの3日間、愛知県美浜少年自然の家にて、「東海防災サミットin美浜」を開催し、IVUSA学生63名、一般学生6名の計69名が参加しました。
 昨年に引き続き、「災害に対して、防災や減災、復旧・復興支援を学ぶとともに広域的なネットワークを構築し、今後の自身の活動や自分たちの活動に活かす」ことを目的とし、特に今回は子ども向けに減災プログラムを広げていくことが中心的なテーマでした。

 またこの企画は、愛知県美浜少年自然の家、特定非営利活動法人ボランティア活動推進国際協議会日本(JAVE)が共催し、独立行政法人国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金助成事業「減災学習インストラクター養成事業」として実施しました。

 1日目、まず参加団体紹介として常葉大学ボランティアサークル「ThunderBirds」代表の渡邊美南海さん、愛知県美浜少年自然の家を管理している認定NPO法人愛知ネットの西川加奈さんから活動概要を発表していただきました。

 午後からは、常葉大学准教授である小村隆史さんによる講習が行われました。「住む場所選びの目を養う・目を育む」をテーマに、各班事前に出されていた課題を元に防災についての学びを深めていきました。大きな日本地図を使い、南海トラフ巨大地震の被害範囲を把握し、外部支援が期待できない状況になる可能性が高いことを知りました。

 活動2日目、最初は子ども向けの防災プログラムを広く展開しているNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳さんによる講習から始まりました。子どもたちに防災を伝える難しさを実感し、どのような工夫をしたら伝わるのかの知識を学びました。

 その後、約5時間にわたるフィールドワークを実施しました。フィールドワークでは、グループごとに「インスタ映え」を狙って綺麗な海や空などの写真を撮ったり、おいしい食事を堪能したり、地域の方と交流したりして美浜町をまわりました。撮影した写真は、グループごとに美浜町の地図にマッピングしました。

 フィールドワーク後、共働プラットホーム代表・ボランティアコーディネーターの杉浦健さんの講演がありました。ボランティアとは何かという基本的な内容から災害が起こった時に助ける側と助けられる側に差はないとお話がありました。

 講演後、発災後をどう生きるかについてのグループワークを行いました。避難所に授乳場所や子どもの遊び場を作る体験をしたほか、簡易トイレやテント張り、ランプ作りなどを行い、発災後の生活を体験しました。
 夕食では、愛知ネットさんの協力のもと、キッチンカーを使った暖かいうどんをいただきました。愛知ネットさんは実際に被災地でもキッチンカーを使った炊き出しを行っています。

 最終日、午前中は5つのテーマごとに分かれてグループディスカッションをしました。災害が発生した際に学生が出来ることをグループ毎に考え、伝える方法を話し合いました。

 昼食では、2日目に引き続き愛知ネットさんの協力のもと、ポリ袋を使用した炊飯体験をしました。

 昼食後、日本福祉大学准教授山本克彦さんから「災害に備える2つのチカラ 災害時に問われる3つのチカラ」というテーマで講演があり、その後、参加者は子ども向けの減災プログラムの内容を考え、発表しました。

 最後、この活動のリーダーである長浜バイオ大学3年の佐藤美菜の挨拶で終了しました。

 一度ボランティアの現場を離れ、受益者の立場になってみると様々な課題を発見できることに気がつき、これからの活動を見直す機会にもなりました。各自が感じたこと、学んだことを持ち帰り、これからの生活や活動に活かしていきます。 (日本大学 1年 志村 麻実)