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愛媛県宇和島市復旧支援活動

 3月26日から28日の3日間かけて愛媛県宇和島市復旧支援活動が行われ、IVUSA学生47名が参加しました。

 2018年7月の西日本豪雨災害において多くの場所で土砂崩れが発生し、全国有数のみかんの産地である愛媛県宇和島市吉田町玉津地区も大きな被害を受けました。
 今でもその痕跡が残る宇和島市吉田町玉津地区で現地の方々とともに、多くの災害救援活動の経験とマンパワーを持つIVUSAがみかん農園の復旧をするためにこの活動が行われました。

 活動1日目は、現地に到着した後、初めに開会式を行いました。隊員全員で円陣を組み、活動に向けて気持ちをひとつにしました。そして各現場に分かれ、みかんの収穫や豪雨の際に流れてきた石の除去など現地の方とともに元気よく作業しました。

 夜には現地のみかん農家の方との交流会が行われました。みかんのことや災害当時のことなどを聞き、宇和島市について深く知ることができました。

 活動2日目も引き続き現場に分かれ、土砂かきや倉庫の片付けなどの作業をしました。

 夜には現地のNPOやボランティア団体の方との交流会が行われました。災害当時のことやどんなボランティアをしているのかなどのお話を聞き、さまざまな知識が増えました。

 活動3日目の午前中は同様に現地の方と作業しました。隊員は最後の最後まで諦めずに活動に取り組みました。

 作業終了後は閉会式が行われました。隊員はお世話になった現地の方にお礼をし、現地の方も含め、全員で円陣を組んだ後集合写真を撮りました。
 現地の方からは「学生に来ていただいて本当に助かった。いつでも宇和島に帰ってきてください」との言葉をいただきました。

 私たちは、またいつでも帰ってくるという意味を込めて「行ってきます」と言ってお別れしました。

 今回の活動は「全ては現地のために」という目的、「負けてたまるか」というコンセプトのもと現地のために何ができるのか、何をすることが最善なのかということをみんなで考え、ぶつかり合いながら取り組んできました。その結果、ニーズがあった全22現場で作業を完遂することができました。

 現地の方とたくさん交流し、私たち学生の元気を置いてきましたが、逆に私たちも現地の方からたくさん大切なものをいただきました。それは、隊員にとって忘れることのない宝物です。この活動は全員にとって成果の大きい活動でした。(東京家政大学2年 小野塚 なつみ)

【プロジェクトマネージャーより】
 IVUSAでは、豪雨災害の発災から1週間、約1ヶ月半にわたり岐阜県関市・下呂市・愛媛県宇和島市・岡山県倉敷市・広島県坂町で災害派遣を行ってきました。

 そんな中、愛媛県宇和島市ではまだまだ復旧に人手が足りていないという声を聞き、この活動を立ち上げました。この災害は、この時代にIVUSAの学生として生きた私たちとして、忘れてはいけないものだと思います。

 200名以上の方が亡くなり、多くの被害をもたらした未曾有の大災害。それらに対して、向き合い活動してきた私たちだからこそ、できること、「やるべきこと」ができた活動になったと思います。

 今回の活動では、「負けてたまるか」という言葉をコンセプトに相手の立場になって一緒に取組みました。そして「全ては現地のために」ということを目的に、まず目の前で困っている方のために何ができるのかということを必死で考え行動してきました。

 私たちができたことは、あまりないかもしれませんが、地域の方から逆にたくさんの元気をもらい、人のために頑張ることの感動と吉田地区の方々という新たな「仲間」を作ることができました。
 最後にこの活動にご支援ご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。(同志社大学4年 坂本 奈月)