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2011年度第14回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動

 3月10日(土)から12日(月)まで、31名の学生が活動に参加しました。
 今回の活動のメインは、新潟県長岡市下来伝地区にある「ほだれ神社」で行われる「ほだれ祭り」の参加と運営のお手伝い、除雪作業です。
 ほだれ、「穂垂れ」とは、稲や粟がたわわに実り、穂先が垂れる形に由来する言葉で、農耕の実りを表します。ほだれ祭りとは、全長2.2メートル、重さ600キログラムの「ほだれ様」の上に新婚1年未満である初嫁さんを乗せ、子宝や安産、五穀豊穣などを祈願し、神輿として担ぐ、別名「越後の奇祭」と呼ばれるお祭りです。
 初日は、お祭りで配布するためのおからで作ったから揚げ「あげあげあげ」の仕込み作業、社会福祉協議会の指導の元で行った除雪作業の二手に別れました。夜は同住会のみなさん、社会福祉協議会の方々、そして宿泊施設の職員の方と一緒に交流会で盛り上がり、大変楽しい時間を過ごしました。
交流会後の集合写真。
 2日目のほだれ祭りでは、ほだれ祭り実行委員会の皆さんの元で、お祭り運営のお手伝いを行いました。お祭り自体は小さなものですが、地方から沢山の方が参加し、大変賑っていました。今回、初嫁さんとしてIVUSA14期OGの先輩がほだれ様に乗ってくださり、無事に担ぐことが出来ました。お祭り後の親睦会では、「来年もぜひ来てね!」というお言葉を沢山頂くことが出来ました。
ほだれ様に乗る初嫁さんたち。
 最終日の3日目。地域活性化として私たちが栃尾で活動する際、栃尾の人がして欲しい、あったらいいと思うNEEDS(ニーズ)、そしてIVUSAがしたいWANTS(ウォンツ)が合致していることが大事だということを再確認するワークを行いました。
ワークの様子。
 今回訪れた下来伝地区での活動は初めてでした。ヨソモノ・ワカモノ・バカモノである私たちを温かく迎えてくださった下来伝の皆さんに本当に感謝しています。新たに出来た繋がりを大事にし、より深めていけるよう、これからも活動に取り組んでいけたらと思います。(八王子エリア中央大学2年 山本 茜)
【プロジェクトリーダーより】
 今回、IVUSAとしては初めて交流する地域であった下来伝集落。ほだれ祭―名前やイメージこそ奇祭と思われますが、昔からに由来する祭を繋げていこうとする地元の集落の人々、祭を支えている青年団、NPO 、栃尾観光協会の方々、祭に行って盛り上げるたくさんの場所から来た観光客、並びに参加者である初嫁さん、、多くの人の力で行われ、多くの人で賑わうお祭りでした。そこには、確かにたくさんの笑顔と、全員で祭を作る人々の気持ちがありました。
 私たちは、31名という小規模な人数の隊ではありましたが、一人一人が自分の行うべき作業を率先して行うと同時に、地域の方との積極的な交流もできました。
その結果、きっと来年に繋がるであろう絆の礎を築いてこれました。私一人の力ではなく、全員の気持ちが一つとなってできた結果だと思っています。
 この祭りの楽しさ、深さ、あたたかさは、参加者から聞いても十分伝わると思いますが、ぜひ一度実際に行ってみてほしいです。今年築いた繋がる絆を、来年、自分の五感すべてで感じてみて下さい!(法政大学2年 瀬形 知花)