3月9日(金)から3月11日(日)の3日間、IVUSAの学生150名と事務局スタッフ2名が新潟県十日町市中里地域において、雪原カーニバルなかさとの運営ボランティアを行いました。
昨年は東日本大震災の影響により悔しくも中止となってしまいましたが、今年は無事開催され、今回でこの活動は12回目を迎えることができました。
1日目は、お笑い芸人(ノンスモーキン、永井祐一郎、5GAP、イシバシハザマ)と十日町に向かうバスを共にし、スタートしました。現地に到着後、雪が降る中翌日のカーニバルに向けて各現場に分かれ、準備作業を行いました。今回IVUSAは、主に雪原カーニバルの歓迎モニュメント(雪像・雪の回廊など)、キャンドルカップ作りを担当させていただきました。
お笑い芸人MCによる自己紹介タイム。
2日目は、待ちに待った雪原カーニバルの当日でした。天気は昨日に引き続き雪で、ベストコンディションとはいえない状況でしたが、キャンドル点灯時刻が迫ると徐々に雪は弱まり、カーニバル終了まで1万8千本の火が消えることなく幻想的な風景が続いていました。
雪の回廊や歓迎雪像などIVUSAの隊員たちが最後まであきらめず作ったモニュメントは、大勢の地元の方々、お越しいただいた人々に写真を撮っていただいたり、労いの言葉をかけていただいたりして、大変作り甲斐のあるものとなりました。
十日町産の野菜を使用し販売した大根チヂミ、大根ポタージュ、芋煮も好評で、大根ポタージュは近くのホテルの方から「ぜひレシピを教えてほしい」と言われるほどでした。地元のお母さんがお店に入って一緒に焼いてくれるなど、人のあたたかさも感じることができる露店でした。
好評だった露店販売。
1万8千本のキャンドルによる幻想的風景。
初の試みとなった雪の回廊。
最終日である3日目はカーニバル会場や使わせていただいた施設の清掃を行いました。
ふり返り会では、現在十日町市役所の職員でIVUSAのOBである桑原善雄さんから、「お笑い芸人の永井祐一郎さんは、カーニバルに感動するより、IVUSAの人たちに感動した。また、雪原カーニバルのお客さんも、スタッフも今年は雪像などの出来が素晴らしくて大好評だった」という話を聞き、自分らの活動が実りあるものであったという事を感じました。最後に参加者全員、東日本大震災で亡くなられた方々に対して黙祷を捧げ、十日町を後にしました。
今回年間を通して十日町をサポートしていく十日町プロジェクトのスタートともなる雪原カーニバルなかさと協働活動。これで終わりではなく今後も隊員一人一人が発信源となり、十日町を盛り上げていきたいと思います。
最後になりましたが、毎年IVUSAの活動にご協力を頂いている地元の方々、IVUSAのOB・OGの先輩方に感謝申し上げます。ありがとうございました。(日本大学2年 滝嶋 克也)
【プロジェクトリーダーより】
IVUSAでは、今年度の雪原カーニバルの活動から十日町で行われる活動や十日町に関するイベントを「十日町プロジェクト」として、年間を通して十日町を応援していくと決めました。
その上で今回の隊は年間を通して十日町を応援していくための基盤づくりを目的に活動してきました。
交流会では招待状を送らせていただいた清田山集落の方々や先月の雪まつりでもお世話になりましたJCI(十日町青年会議所)の方々、そしてカーニバル終了後の打ち上げにはカーニバルの実行委員でもある役場の方々など多くの方々に足を運んでいただき、これまで以上のより深い交流ができました。
昨年は東日本大震災の発生により中止となったカーニバル。
二年越しの想いが詰まった開催となった今年、地元の方々、そして観光客のみなさんと協力して設置させていただいたキャンドルが広がる景色はより一層幻想的なものとなりました。
来年、雪原カーニバルは25回目を迎えます。
今後も行われるサンライズプロジェクトなどを通してもっと十日町の魅力を感じ、節目となるカーニバルを来年もお手伝いさせていただけるように十日町を応援していけたらと思います。
最後に今回の活動を行うにあたって、雪原カーニバルなかさと実行委員会の方々をはじめ、ご支援、ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。(東洋大学3年 皆川拓也)