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山形県酒田市日本海沿岸清掃活動

 8月30日から9月3日までの5日間、山形県酒田市にて第3回日本海沿岸清掃活動が実施され、IVUSAの学生99名、山形県内学生34名、事務局員2名が参加しました。

 この活動は「人の心に火をつけろ」をコンセプトに地元学生と共に日本海を清掃することで地元の課題を地元の人が解決するロールモデルを築くことを目標に行われました。

 8月30日の午前中に山形県酒田市に到着し、現地の学生と合流し海浜自然の家の体育館で結団式を行いました。その際、遊佐町の本宮茂樹副町長から名産品のパプリカを使用したカレーのルーと、参加学生に向けて激励の言葉をいただきました。

 その後、海ゴミに関する研修を受け午後はあいにくの雨のため、清掃活動はできなかったものの、これからの活動に向けバケツリレーを行いIVUSAの学生と山形の学生と距離を縮めることができました。

 2日目も午前から雨が降り、活動ができなかったため特定非営利活動法人パートナーシップオフィスの岸本誠司さんから鳥海山、飛島ジオパークについてお話を聞きました。学生はこれから渡る飛島に対してとても関心を集めていました。

 また飛島ジオガイドの五十嵐和一さんと共に噴火がどのような仕組みで起きるのかを食材を用いて学ぶ実験を行いました。

 午後は雨が降っていましたが、現状だけでも確認しようと元々活動する予定ではなかった西浜に足を運びました。清掃したくてもできない悔しさが学生の顔から伺えました。

 平成最後の8月が終わり、9月1日の朝、2日間お世話になった海浜自然の家に別れを告げ、酒田港から飛島行きのフェリーに乗り込みました。

 飛島に到着後、午前中はミヤダ浜、午後は田下海岸清掃を行い待ち望んでいた飛島での清掃活動で約200袋の漂着ゴミを回収することができました。海岸から宿舎に戻ったあと、地元の方もお招きしてバーベキューを行いました。
 清掃活動をして疲れていた様子の学生たちも笑顔で和気あいあいと楽しんでいる様子が伺えました。

 活動4日目は海岸清掃最終日ということもあり、活動の疲れが溜まっている様子の学生もいましたが、全員で円陣を組み気合を入れ直し最後の海岸清掃に望みました。結果2日間で950袋、およそ1,900キロものゴミを回収することが出来ました。

 夜はフィールドワークを行いました。
 フィールドワークでは、星空観察と飛島の海岸に面した洞窟遺跡であるテキ穴の見学の二手に分かれそれぞれの場所に向かいました。街灯の少ない飛島ではとても星空が綺麗に見えました。
 また、テキ穴は昭和39年に平安時代の人骨が20体出土した洞窟で、謎の部分が多く残る場所です。そんな場所に学生には不安な顔が写っていました。

 活動最終日は午前中には初めての試みである未来企画を行いました。班ごとにこれから山形県でやってみたい企画を考え、全体共有をしました。各班それぞれこれから自分たちに何ができるかについて楽しく和気あいあいとした雰囲気で考えていました。

 そして午後は山形学生によるフィールドワークが行われ、グループごとに海が透き通っている小松浜や飛島を一望できる舘岩などを訪れました。

 夕方の解団式では今回の活動を引っ張っていってくれたリーダーたちから挨拶がありました。そして5日間ともに過ごした山形学生とも別れを惜しみながらも東京へのバスに乗り込みました。

 活動に参加した山形の学生からは「ゴミ拾いに関しては飛島を綺麗にすることはできましたが、海を綺麗にすることができたかと言われたらまだまだだと思いました」という意見が上がり、まだまだ改善の余地があると思いました。

 今回の活動では昨年に比べて参加する山形学生が多く、さらに未来企画を行ったことにより地元の課題を地元の人が解決するロールモデルを築くことができたと思います。
 雨の影響で本土での活動ができず悔しい思いをしましたが、その悔しい思いを飛島で清掃することで晴らすことができたと思います。先輩方が託してくださった想いをまた来年につなげていきます。(東洋大学2年 嶺岸 香月)