去年に続き今年も12月11日(日)に滋賀県長浜市湖北町にて第2回琵琶湖ヨシ刈り活動が行われ、約100名の学生が参加しました。
ヨシはイネ科の一種で湖岸には広大な自然群落が形成されており、水中のリンや窒素を吸収する作用があるため、琵琶湖の水質保全や湖周辺の侵食を防止する働きもあり、琵琶湖の生態系の中で重要な役割を持つ植物の一つです。そして枯れたヨシが増加する12月にヨシを撤去することで、また来年もヨシの新芽が育ちやすい環境を作ることができます。
当日は現場に到着してからすぐに開会式が行われ、作業中の注意点やリーダーの挨拶などがあり、みんなで円陣を組んだりして作業前に団結心がより強まりました。
開会式の様子。
その後3つの現場にわかれて作業が開始されました。
まず、ヨシを刈る班、ヨシを運ぶ班、そのヨシをまとめて縛る班に分担され作業が進められていきました。ヨシは高さが5~6メートルもあり思った以上に堅く、刈るのに強い力が必要で慣れない最初は大変でした。また、ヨシ以外の植物もいっぱいあり、ヨシと他の植物と選別したり、大きなヨシを揃えて束ねたりすることも難しかったです。
ヨシを刈る様子。
そして午後になると3つにわかれていたグループが一つの現場に集まり、みんなで元気に声かけをしながら目標の場所を目指してさらにスピードアップして作業が行われました。
生い茂っていたヨシがたくさん集められました。
作業の結果、たくさんのヨシで生い茂っていた土地は琵琶湖のほとりが見えるくらいに開けました。琵琶湖を背景にしたその美しい風景はとても感動的でした。
最後の記念写真では疲労もありましたが、何より参加者の顔には達成感あふれる笑顔がありました。(滋賀大学2年 伊東 彩香)
【プロジェクトリーダーより】
予報では雪とされていた12月11日。見事に晴れ、第2回琵琶湖葦刈り活動は始まりました。まだ経験の少ない2年生主体で運営してきたプロジェクトだったため不安も多くありましたが、ひとりひとりが役割を考えながら見事なチーム力を発揮してくれたので、特に午後の活動はとてもスムーズに行うことができました。
そして何よりも誰も大きな怪我なく、みんなが笑顔で活動を終えることができたことをとても嬉しかったです。ヨシを刈るという単調な作業を楽しく続けることができるのは、私たち学生のパワーであるのだろうと改めて感じました。私たちが日頃お世話になっている琵琶湖への恩返しの意味を込めたこのヨシ刈りが、来年も再来年も続いていくことを心から願っています。(滋賀大学2年 前出 早織)