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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから8月8日から8月10日の3日間、「三重県熊野市子ども防災キャンプ」を実施し、学生26名、事務局員1名の計27名が参加しました。この活動は、熊野市の小学生と共に、「防災・減災」について考えることを目的としています。
活動1日目は、22時頃に熊野市の育生小学校に学生が到着し、学生と子どもたちが初めて顔を合わせました。円陣を組んで全員の団結力を高めた後、各班で自己紹介を行いました。
学生、子どもたち共にお互いが会うことを心待ちにしており、これからの2日間の活動に向けてのワクワクを覚えました。
活動2日目からは、多くの防災に関するプログラムを実施しました。
活動の中心地となる体育館を「くまのシティ」という町に見立て、海に近いエリア、山に近いエリアなど、各班が住む場所を決めました。
最初のプログラムとして、「非常用持ち出し袋リレー」と題し、瞬時に持ち出し袋に入れるものを選び、バトンにした袋に入れていくというリレーを行いました。非常時に即座に判断できることも大切ですが、事前にそういったものを備えておくことの大切さを学びました。
その後は自由時間が設けられ、班ごとに用意された防災○×クイズやゲームから、好きなものを自由に選び、防災について学びました。炊飯袋でお米を炊く準備をするものや、新聞紙で食器や簡易スリッパを作りと言った体験型のものもありました。食器作りは簡単そうに見えて難しくみんな真剣に黙々と作業をしていました。
その途中で、豪雨による避難勧告を想定した放送が鳴りました。朝に決めた各班が住む場所によって、それぞれの立場から対応を考え、行動しました。
参加した子どもの一人が、「それぞれの住む場所によって考えることに加え、日頃から町内の放送に耳を傾けようと思った」と言っていて、子どもにとって大切な学びの場になっていることがわかりました。
昼食後は、近くの川へ遊びに行きました。川滑りなどの体験をし、自然と触れ合うことでリフレッシュすることができました。
2日目最後のプログラムでは、避難所を想定して、段ボールを使った仕切りを班ごとに作りました。更衣室を作る班や、新聞紙で屋根を作る班があり、それぞれが工夫を凝らして作成しました。その中で「周りの人に自分たちの光が漏れて迷惑にならないように」と、「避難時に大切である」を意識する思いやる心もみられました。
夕食後、お楽しみ企画としてキャンプファイヤーと花火を行い、2日目の活動を締めくくりました。防災プログラムや、キャンプファイヤーなど幅広く活動を行い、楽しみながら防災について学ぶことができました。
活動最終日である3日目は、まず、班ごとにこれまでの活動を振り返り、感想や学んだことを話し合いました。
終わった後は、子どもたちの希望により、小学生対大学生でドッヂボールを行いました。お互いに手加減せず、白熱した戦いになりました。
その後、熊野市役所防災対策推進課の方々から、防災や避難所生活に関するお話をしていただきました。熊野市で実際に取り組んでいる事や熊野市で南海トラフが起こった際のことを学び、改めて防災に対し意識を持ちました。
そして、育生小学校を後にし、熊野市にある要害山にて解団式を行いました。
この活動のカウンターパートであるNPO法人あそぼらいつ黒瀧理事長からご挨拶があった後、プロジェクトリーダーである龍谷大学4年高橋未祐から挨拶がありました。
高橋は、「近い将来にかけて南海トラフでの地震、津波の被害が懸念されている地域で、また、私たち学生にとってもいつ起こるかわからない災害に対して、両者が共に学び合うことを大切にしてきた。活動では子どもたちから気づかされることも多く、熊野の魅力にも沢山触れることができ、有意義な3日間の活動になった。防災キャンプでの気づきや学びをこれからの生活に活かしてほしい」と強調しました。
要害山を下山した後、あそぼらいつさんが経営されている農場へ移動しました。子どもたちは、普段からこの農場を訪れているため、子どもたちが大学生を案内する様子が見られました。また、ここでは、はちみつの収穫体験させてもらいました。採れたてのはちみつに、子どもも学生も喜んでいました。
ここで、子どもたちとの名残惜しさを残しつつお別れし、三重県熊野市子ども防災キャンプは終了しました。
最後になりましたが、この活動にご協力いただいました全ての方々へ、この場を借りて厚くお礼申し上げます。(高崎経済大学2年 持田 菜月)
子どもの顔写真につきましては許可を得て掲載しております
#PeeR