8月18日(木)から22日(月)までの第5回天草流木撤去・清掃活動に、176名の学生が参加しました。
今年は剣崎海岸、須口海岸、白瀬海岸、砂月海水浴場での流木撤去・清掃活動と牛深ハイヤ大橋横芝生広場の草取り活動をさせていただきました。どの海岸にも様々な大きさの流木や発砲スチロ―ルなどのごみが多くあり、作業時間を大幅に延長する等、難航しました。
しかし天候は作業に適した曇天で、昨年と比べると体調を崩す学生も少なく一丸となって作業できました。皆で声を掛け合いながら、バケツリレーで流木を運びました。二日目は岩場での作業で、岩の隙間に細い流木やゴミなどが詰まっていて大変でしたが、根気良く拾っていきました。
大きな流木を協力して運び出している様子。
また、天草市の牛深支所の方々が、私たちが現場に着くより早く準備・作業を始めていて下さり、流木を燃やす作業や巨木のトラックでの運送もして下さったので、とてもスムーズに作業でき、完全撤去することができました。
最終日は現場の状態と支所の方々の要望から、牛深ハイヤ大橋芝生広場の草取り活動をさせていただきました。芝生の緑に混ざって生えていた雑草でしたが、抜き終わると埋まっていた花壇が表れました。
草を取っている様子。
この作業の後には、養殖漁業協同組合の方々が魚の捌き方教室を開いて下さいました。これは養殖漁業協同組合の方々が、学生にもっと魚を身近に感じてほしい、と企画して下さったもので、去年に引き続き新鮮な魚を捌き食べさせていただきました。
新鮮なお魚を目の前で捌いていただきました。
午後からは今年初の試みである『交流会へのお誘い』をするため、交流会の会場周辺のお宅を訪問させていただきました。毎年使わせていただいている宿泊施設から少し離れた、交流会会場周辺の皆様にはIVUSAの活動を知っていただけていないことが多く、もっと牛深の皆様と深い関係を作っていかねばならないと実感しました。
夕方からは、漁協荷捌き所で交流会を行いました。作業に参加して下さった方々や、おいしいごはんを作って下さった婦人会の方々、お宅訪問でお話を聞いて下さった方々等牛深に住む皆様をお招きして開催しました。また美少女図鑑で活躍する天草美人の方々や牛深出身の演歌歌手である門口公将さんも来て下さいました。
交流会では学生がよさこいを披露しました。
牛深支所ハイヤ部の方による素晴らしいハイヤ踊りを見せていただいた後、参加者全員で円になりハイヤ踊りを踊ったころには皆すっかり打ち解けていました。
天草市牛深支所産業振興課水産振興係の田川 誠也さんからは、「3日間の活動はいずれも充実したもので、地元の人々にもようやくこの活動が理解され、喜ばれ始めたのではと思っています。「皆さんに牛深で会いたい」という気持ちは年々強くなるばかりで、日常的にも皆さんと交流していきたいと思っています。また逢える日を楽しみにしております」というお言葉をいただきました。
この絆をより深いものにするためにも、また来年も再来年もこの活動を続けていきたいと思いました。(立命館大学2年 澤井 隆彰)
8月20日付「熊本日日新聞」に掲載されました。
【プロジェクト・リーダーより】
今年は5年目という節目の年で、176人という大所帯、そして新たな企画を含めた今までにない流木撤去活動となりました。
当初は176人がひとつにまとまれるだろうかと不安もありましたが、2日間という短期間で去年よりも多くの海岸を清掃できたのは、皆の気持ちがひとつになることが出来たからだと思います。
交流会では牛深の方も隊員も皆が笑顔で楽しそうにしていて、そんな笑顔溢れる場所を皆で作れたことが何よりも嬉しく、涙が止まりませんでした。
このように、私たちが無事活動を終えることが出来たのは、地元の方のご支援、そして私達を待ってくださる暖かいお心があったからに他なりません。
これからも、天草牛深がもっと笑顔の集う美しい島になるように、新たな挑戦をしつつ、日本の宝島天草を一緒に作って行きたいと思います。(立命館大学4年 松尾 志織)