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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから5月13日千葉県八千代市桑納川にて、学生49名、事務局員1名の計50名で印旛沼クリーン大作戦を実施しました。
活動場所である印旛沼は、観賞用に持ち込まれたナガエツルノゲイトウが大幅に繁茂し、それにより生態系への悪影響を及ぼす恐れがあるとされています。
また、この植物が繁茂することにより、揚排水機場等でスクリーンや防塵機を詰まらせ、機能低下や故障の原因にもなり、その結果洪水を引き起こすといったリスクがあります。
昔は近隣住民にとって身近な沼であった印旛沼でしたが、今では日本一汚い沼と言われています。「そんな印旛沼をきれいにしたい」という千葉県に住む学生の想いから、この活動は始まりました。
当日の朝、桑納川公園にて開会式が行われました。
一日の流れを関係者の方より説明していただき、4つの班に分かれて作業に取り掛かりました。
今回は桑納川に少し浮かぶナガエツルノゲイトウを完全に取りきる作業でした。
当日は雨予報であったため、雨が降る前に予定の範囲を取りきろうと参加者全員で作業しました。
学生たちは川に入り、1本でも残さないよう丁寧に作業しました。
午後になると雨が本降りになり、作業を中止せざるを得ませんでしたが、予定の範囲はほぼ取りきることが出来ました。
作業終了後、威光院にて昼食を食べ、関係者の方々と事後勉強会を行いました。半日という短い時間ではありましたが、今回の活動で感じたこと、印旛沼にある問題、それを解決するためにどうすればよいか、学生たちも共に考えていました。
今回初めて参加する学生も多い中、活発な議論が行われていました。
最後に印旛沼流域水循環健全化会議の生態系ワーキングの座長で、東邦大学教授の長谷川雅美さんより以下のお言葉をいただきました。
「途方に暮れていた4年前、IVUSAさんが活動に参加し、3年で目に見える形の成果を出したいと言ってくれた時は半信半疑でした。
しかし、今ナガエツルノゲイトウが大規模な障害となることがなくなりました。そこに、IVUSAさんの心意気を感じました。
今は以前のような活動とは違い、地味で小規模な活動に感じるかもしれません。
ですが、定期的に活動することが我々の印旛沼に対する理解を深め、IVUSAの学生たちの理解を深めます。点と点が線になってこの地域全体の印旛沼に対する理解が深まっていくのです」
その後、やちお農業交流センターにてバスに乗り込み、西船橋にて解散となりました。
最後になりましたが、昨年最後に活動した9月からナガエツルノゲイトウの量が少なくなっており、私たち学生そして関係者の方々とこれまで行ってきた活動が目に見える形となって成果に表れていると感じました。
この活動に多大なご協力をいただいている行政、団体、企業、地元住民の皆様に深く感謝申し上げます。
そして今後ともよろしくお願いいたします。(東洋大学3年 上野 日菜子)