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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから3月21日から23日までの3日間、愛知県美浜少年自然の家にて、「東海防災サミットin美浜」を開催し、IVUSA学生48名、一般学生10名、指導者7名、計65名が参加しました。
「災害時に復旧・復興支援を行っている、もしくは関心のある学生や関係者が集まり、広域的なネットワーク作りを目指すとともに、自分たちの活動をレベルアップさせていくこと」を目的に掲げ、災害ボランティアに関する知識の共有や美浜町のフィールドワークなどを実施しました。
また、愛知県美浜少年自然の家、特定非営利活動法人ボランティア活動推進国際協議会日本(JAVE)が共催しています。
1日目、愛知県美浜少年自然の家にて開所式を行った後、宮崎猛志・IVUSA危機対応研究所所長による「災害ボランティア入門」の研修がありました。
研修では、災害救援の基本知識や災害ボランティアとしての心構え、胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使い方などを学びました。
夕食後、日本福祉大学の山本克彦准教授から、「災害ボランティアが果たす役割~被災地側の視点から~」をテーマに、東日本大震災をキッカケに設立された「いわてGINGA-NET」の活動内容や参画型のボランティアについてお話を聞きました。
活動2日目は約5時間の愛知県美浜町のフィールドワークから始まりました。
フィールドワークでは、グループごとに、「インスタ映え」を狙って様々なスポットの写真を撮ったり、おいしい食事処を探したり、地域の方と交流したりして美浜町をまわりました。撮影した写真は、グループごとに美浜町の地図にマッピングしました。
フィールドワーク後、共働プラットホーム代表・ボランティアコーディネーターの杉浦健さんの講演がありました。
杉浦さんは、「災害支援ボランティアは災害が起きてニーズがあるところに行く。ニーズがなくなった後、行く理由が無くなっても、帰省をイメージに、血縁関係ではない、地縁関係を築く”里帰りボランティア”という形がある」と強調されました。
今回のフィールドワークは、説明していただいた「里帰り」の一つで「元の姿を記憶する」という取り組みでした。
活動に限らず、同じ地に再び帰ることで、皆の宝物になっていくのです。
夕飯時には、美浜少年自然の家を管理されている認定NPO法人愛知ネットのスタッフの方に来ていただき、炊き出しカー体験をさせていただきました。
最終日は、様々な団体の災害ボランティアの事例発表を聞き、グループディスカッションを行いました。
事例発表では、ThunderBirds(常葉大学ボランティアサークル)の松浦莉子さん、日本福祉大学災害ボランティアセンターの塚本理沙さん、認定NPO法人愛知ネットの内藤瑶さん、本協会学生代表の水口裕喜(関西大学4年)より、各団体が行う災害ボランティア活動の事例が紹介されました。他の団体の取り組みを聞くことで学ぶことが多くありました。
昼食には、災害救助用炊飯袋を使用したハイゼックス包装食体験をしました。
初めて体験した学生は、「袋で米を炊く、簡単な方法があることを知らなかった。災害時の水不足時にもお米を炊ける凄さを感じた」と話していました。
最後のプログラムのグループディスカッションでは、災害に関する時期の平常時、発災時、復旧時、復興時の4つに分かれ、その時々で自分たちに何が出来るかを考え、発表しました。
発表の中には、3日間の講演や他団体の取り組みから、実際に取り組んでいることから、できたらより良いと思うことなど、様々な意見が出ました。
閉会式では、2日目のフィールドワーク終わりに写真をマッピングした「みはまっぷ」を今回の共催である愛知県美浜少年自然の家へ飾っていただけることになり、贈呈しました。
最後に本活動リーダー・IVUSA25期学生代表である水口裕喜(関西大学4年)の挨拶で締められました。
3日間に及ぶこのサミットは参加した学生にとって、新たな災害ボランティアへの考え方を見つける場となりました。この活動で得た知識や考えを更に考え深め、発信していく必要があります。
また、IVUSA外から参加された他団体学生との繋がりも今回で完結せず、次に繋げていけたら幸いです。(埼玉県立大学1年 水谷有菜、立命館大学4年 馬渕美保)
【プロジェクトマネージャーより】
「学生の力は微力でも、無力なんかじゃない」
災害救援へ行くことが、被災した時の対応、また地域の防災につながること、出来ることを考える前に現地へ行って肌で感じて何かを成し遂げること、いつか起こる南海トラフのこと。
今回のサミットでは、他団体を招き、一緒に「災害ボランティア」について、学び、考えました。
このサミットでできた繋がりや学びを今回で終わらせるのではなく、今後、もっと大きな規模でIVUSAと他団体、学生、大人を巻き込み、災害救援と防災について考えて欲しいです。
今回参加してくださった皆さんには大変お世話になりました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。(関西大学4年 水口 裕喜)
本活動が3月22日付中日新聞で紹介されました。