現在、日本の環境問題の一つに里山の荒廃があります。それは、戦後復興時の拡大造林、燃料革命などさまざまな要因があります。このまま里山を放置しておくと、荒廃が進み、気づいたころには人が手を付けられないほどになってしまいます。
そこでIVUSAは月に一度、里山の保全活動をするためNPO法人愛のまちエコ倶楽部の方々と一緒に活動しています。11月18日(日)に滋賀県東近江市にて行われた活動には今年2番目の規模となる80名の学生が参加しました。
今回は「人が入りたくなる里山づくり」を目標にIVUSAが整備を任されている区画と布引の2つの山での活動と、援農の3つに分かれて活動しました。
IVUSAが整備を任されている区画では丸太の運び出し、9月の活動で集めた枯れ木の山の解体、切り株の根っこ掘り、区画の入り口のゲート・看板作りをしました。途中雨も降りましたがメンバーみんなで協力して声をかけ合い安全な区画へ大きく近づけることができました。
区画の入り口のゲート。
布引の山では足場が悪い中JTとエコ倶楽部の方々と共に、立ち枯れた樹木の伐採、整理、トラックへの積み込みなどの作業をしました。午後からは東近江市緑の分権革命課の山口さんから林業についての講義していただき、なぜ里山が荒廃したのか、これからの林業について私たちに何ができるかを考えることが出来ました。
間伐材をバケツリレーで運んでいる様子。
援農では2つの農家に分かれていちごの間引きやしいたけの収穫をしました。活動する中で農家の方に農業の問題についてお話を聞くことでき、有意義な時間を過ごせました。
いちごの苗を移しかえている様子。
今回、作業中に負傷者をだしてしまいました。今後、円滑に作業を進めていくためにも、安全管理に努めていきたいと思います。今年最後の活動でしたが来年も今年以上に盛り上げて、人が入りたくなる里山を目指し活動を続けて行きます。(龍谷大学1年 笘居 真由)