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草津市「みんなdeトーク」にてオオバナミズキンバイの現状と除去活動について報告しました

 11月25日、滋賀県草津市立水生植物公園みずの森研修館にて、草津市議会議員の伊吹達郎さんによる、草津市の問題をみんなで話し合い、課題として掲げ、市政へ様々な提案をする」「みんなdeトーク」が開催されました。
 行政や地域住民が約20名集まり、IVUSA からも学生1名が参加し、琵琶湖に繁殖する外来水草オオバナミズキンバイの現状とその除去活動について報告しました 。

 今回は、草津市のシンボルであるくさつ夢風車の廃止、烏丸半島のハス群落の突然の消失、コハクチョウの飛来数激減、オオバナミズキンバイの異常繁茂など激変する草津市の環境について議論しました。

 IVUSA からは、「琵琶湖に大繁殖するオオバナミズキンバイの対策」について発表させていただきました。

 はじめに、オオバナミズキンバイの繁殖力の強さなどの特徴や琵琶湖だけでなく京都など、他の地域でも繁殖が発見され、予断を許さない状況を紹介しました。
 そして、これまで35回のオオバナミズキンバイ除去活動を行ってきた経験から、成果、課題、これからの対策について説明しました。

 また、草津市の烏丸半島で活動している様子や琵琶湖博物館での広報活動なども紹介しました。実際に活動に参加していただいた伊吹議員も「除去活動は非常に重労働で大変さを実感した」と体験談を話されました。

 その後は、くさつ夢風車の中を見学させていただきました。
 風車は、環境開発施設としての役割を果たしましたが、発電事業として成立してこなかったことから廃止の意見があがっています。

 議論では、「建設から日が経ち、建設当初と環境に対する意識が変化している。時代に合った対策を考えるべき」「風車を見ると、草津に帰ってきたと思える。それが無くなるのは寂しい」など多様な意見が出ました。

 続いて、烏丸半島に生息していたハス群落が突然消失したことに関しては、もともとハスは栄養繁殖で増殖する植物であり、30年以上の繁殖を継続してきたハス群落は、生育環境に適応できず、消滅した現象として考えることができるそうです。

 またコハクチョウの飛来数激減に関しては、2007年度から飛来数が激減し、2016年度には延べ5羽のみしか飛来してこなくなりました。原因の一つとして、外来水草の異常繁茂も考えられるそうです。

 参加者は子育てをする母親や企業で働いてきた方、環境保全に取り組まれている方など、様々な立場から議論がなされました。IVUSA では、今後も、琵琶湖の環境を守るべく、活動に取り組んでいきます。

 今回、みんなdeにトークに招待していただきました関係者の皆さま、貴重な機会を頂き、ありがとうございました。(同志社大学4年 岡本 佳奈)