IVUSAでは荒れてしまった里山の保全活動をするために、滋賀県東近江市にて月に一度、NPO法人愛のまちエコ倶楽部のみなさんと一緒に里山保全活動を行っています。
5月20日(日)に行われた里山保全活動には今年度入会した1年生を含む学生70名が参加しました。
今回は山での里山保全作業と田植えの援農作業の2 つのグループに分かれて作業を行いました。
援農作業はマーガレットステーション横の田で、一般参加者10名と共に田んぼアートの田植えを行いました。まず下絵に沿って先に植えていた苗「ひのひかり」を抜き、そこに穂や葉の色が違う「ムラサキイネ」、「津軽黒モミ」、「朝紫」の3種の品種の苗を植えていきました。9月収穫予定の稲が育つと「I LOVE 平和」という文字と琵琶湖固有種のビワコオオナマズがモチーフのキャラクター「キャッフィー君」が浮かび上がる計画です。
みんな苗を踏まないよう田んぼを歩くのに苦労し泥まみれになりましたが、予定よりも早く作業を終わらせることが出来、午後からは山の作業に加わりました。
田植えをする様子。
里山での作業は、まずエコ倶楽部の理事を務める村上 英志さんから木が枯れてしまう原因や先月行った活動の内容など里山の抱える問題や現状についてお話をしていただきました。
今回は里山保全活動に初めて参加する学生が半数だったのでとても勉強になり、全員が里山に対する知識を深めてから作業に取り掛かることができました。
学生は薪割り、腐葉土集め、石釜づくり、丸太運び、枝の伐採、山にある溝を渡るための橋の制作といった作業ごとに班にわかれ、活動を行いました。またこの里山にはIVUSAが整備することになった里山の区画があり、その区画の整備も行いました。
山での腐葉土集めの様子。
のこぎりで枝を切り落としたり、丸太を運んだりする作業はとても体力のいる作業でしたが学生同士、声を掛け合いながら怪我なく、楽しく作業することが出来ました。
作業終了後は全員で今日の活動の振り返りを行い、里山の新しい活用方法についても話し合いました。
援農作業を行った学生は今日植えた稲が収穫される9月には必ずまたこの里山に来たいです。と話してくれました。
食物の成長や季節ごとの自然の変化を感じられるのもこの活動の魅力の一つです。日差しも強くなり夏が近づいてきました。夏はどんな山に変化するのかを楽しみにして、また来月も活動を行っていきます。(龍谷大学2年 松原 唯子)