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京都府阿蘇海環境づくり活動

 8月25日から28日にかけて、京都府にある日本三景天橋立によりできた内海である阿蘇海にて、学生106名と事務局員2名がカキ殻回収活動をはじめとする環境保全活動を実施しました。

 阿蘇海では、15年ほど前から富栄養化の影響により牡蠣が大量に増殖し、景観悪化や悪臭、生態系への影響が生じています。

 今回の活動では、「阿蘇海の問題に対する地域住民の関心を深め、阿蘇海環境づくりの環を拡大すること」を目標に掲げ、地域住民の方々とのカキ殻回収イベント実施のほか、京都府丹後広域振興局との包括協定を締結しました。
 
 活動初日、宿舎としてお借りした吉野茶屋にて開会式を行い、京都府丹後広域振興局の高橋一樹さん、NPO法人丹後の自然を守る会の蒲田充弘理事長、吉野茶屋の女将である平木志乃さんをはじめ、たくさんの方から激励の挨拶を頂きました。

 開会式後、宮津市にある天橋立ワインさんのご協力のもと、ワイナリー施設(醸造所・ワイン畑)にて、回収したカキ殻が実際に資源活用されている様子を見学させていただきました。
 その後、阿蘇海の海岸沿いにおける海洋ゴミの回収作業や環境学習会を実施しました。

 2日目には、阿蘇海の中でもカキ殻が多く堆積している宮津市のケンチョノハナサキで作業し、10.72トンのカキ殻を回収しました。作業中は多くの観光客の方に声をかけていただき、環の広がりを感じることができました。

 作業に並行して、与謝野町の阿蘇シーサイドパークで行われた海の京都クルージングフェスタにおけるトークセッションに参加、天橋立の宮津湾側にある砂浜にて開かれるビーチバーの設営準備のお手伝いをさせていただきました。

 3日目は、今年の2月に引き続き「カキ殻クリーン大作戦」を地域の方々とともに、今回はケンチョノハナサキと阿蘇シーサイドパークの2カ所で同時開催しました。

 開会式には、36名の方々にお越しいただき、京都府丹後広域振興局企画総務室の宮田英樹室長や、阿蘇シーサイドパークに与謝野町後野区の今井信夫区長から挨拶いただきました。
 いずれの現場でも学生は地元の高校生や地域の方々と協力し、明るい雰囲気で作業をしました。

 3日目のカキ殻の回収量は、ケンチョノハナサキで10.98トン、阿蘇シーサイドパークで約1.7トンでした。回収されたカキ殻は京丹後市にある有限会社京丹後ふるさと農園さんの桑畑に肥料として散布し、再利用されています。

 今回、回収されたカキ殻はこれまでの夏の活動では一番多い約23トンでした。


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 夜には地域の方々との交流会が行われ、活動の一環である「食べられる牡蠣」の商品開発において発案された”カキチョス”がお披露目されました。

 最終日は、天橋立ホテルにて、丹後地域全域の地域活性化に寄与することを目的とした「特定非営利活動法人国際ボランティア学生協会・京都府丹後広域振興局との包括協定締結式」に出席しました。

 締結式では、京都府丹後広域振興局局長の西村紀寛さんと本協会副代表理事の谷口純平が互いに協定書を取り交わし、協定が締結されました。

 閉会式では、京都府丹後広域振興局の高石佳文副局長はじめ、今回の活動でも大変お世話になったNPO法人丹後の自然を守る会理事長の蒲田充弘さんと吉野茶屋の女将である平木志乃さんにもお話しを頂きました。

 今回の協定の締結を機に、本協会は、丹後地域との関係をより深め、今後とも地域課題の解決に尽力して参ります。(同志社大学2年 箕輪 彩花)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の活動では、宮津市と与謝野町での一般参加者を巻き込んだカキ殻クリーン大作戦の実施や京都府丹後広域振興局との包括協定など阿蘇海環境づくりの環の広がりを感じることができ、次の活動の幅を広げることが出来たことを嬉しく思います。

 この活動はカキ殻回収を行うことが目的ではなく、地域住民の方々と共に活動を行い「地域の方々の繋がりで未来へと繋がっていく京都府阿蘇海環境づくり活動」を作ることを目指しています。

 当日の活動を含め、調整段階から、京都府丹後広域振興局の皆様をはじめ、多くの皆様のご協力があり、今回の活動を実施し、無事に終えることが出来ました。
 心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。(立命館大学3年 改田 恭太朗)