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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 8月7日から8月9日までの3日間、初日は長野市若槻田中の林野庁すべり防止区域上ノ山にて、2、3日目は長野県信濃町の樅ヶ崎県有林にて第一回長野県森林整備活動が行われました。
長野県は面積のおよそ78%が森林という自然豊かな県です。そのため県が管理する県有林をはじめ、県の森林が抱える問題は多様です。具体的な問題として木の生育を妨げる植物の繁殖や台風などで倒れた木々の放置などがあげられ、このままだと自然本来の機能が果たせなくなってしまいます。
今回は主に水路の構内に溜まった泥の除去とその周辺の枝の除去や集水路の草取り、管理道の整備や下草刈りといった作業を中心に行いました。人と同じ高さほどの笹を根元から鎌で切ったり、太い木を手のこで切ったりする作業は思った以上に難しく、苦戦している姿も多く見られました。
初日には一般社団法人田中里山づくり里おこし事業会監事の宮下正行さんと代表理事の上條補喜さんをはじめとする約20名の方々をお招きしての交流会が開かれ、手でりんごを割って食べる方法を教えていただくなど、和やかな雰囲気の中いろんなお話を聞かせていただきました。
本隊は目的の1つに「持続可能性の開発」を掲げており、2日目の夜にはこれについて班ごとにソーシャルビジネスを用いた森林資源の活用方法を考えるグループワークが行われました。「笹を利用した日用品作りツアー」などのユニークな案も多くあげられ、ワーク終了後には「長野の森林問題解決について具体的に考える良い時間になった」という学生の声も聞こえました。
3日間通して非常に気温が高く熱中症気味になるものが出たりする中でも、活動場所での互いを励ます学生たちの声がだんだん大きく、何度も聞こえるようになり、日に日に隊全体の団結力が高まっていくように感じられました。目標範囲の整備も完了し、第一回長野県森林整備活動は成功裡に終わりました。(法政大学2年 新岡 真緒)
【リーダーメッセージ】
昨年の夢企画ワールドカップ(新規事業コンテスト)で、私の「地元長野県の森林を守りたい」という想いから始まったこの長野県森林整備活動ですが、1回目となる今回は「防災の視点からの森林整備事業」と「持続可能性の開発」を目的として100名で行いました。初めての場所での初めての活動ということで、全てが手探り状態でしたが、1回目の活動でのニーズは完遂できたと思います。
1日目の活動では地元の方と一緒に作業を、また、作業終了後には交流会も開催することができました。持続可能性の開発の中身として地域活性化も狙っていたので、今回は学生にとっても、地元の方にとっても良い機会となりました。これをさらに広めていければより良い活動になると感じました。
2日目、3日目の県有林での活動では、果てしなく生えている草や笹を刈る作業でしたが、100名全員で声を掛け合いながら、一丸となって作業し、決めた範囲の作業を終えることができました。
今回の活動のコンセプトの「夢にノレ。~ここから始まる第一歩」の通り、始めの一歩となった活動であったと思います。皆が、私の「地元の森林を守りたい」という夢にノってくれ、支えてくれ、そして、一緒になって活動できたことを、心から嬉しく思います。最後に、今回の活動にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。(埼玉県立大学2年 中山 今日子)