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第11次中国緑化活動

 3月10日から3月18日の9日間、IVUSA学生35人と事務局1人の合計36人で第11次中国緑化活動を行いました。
 「東アジアの安定と平和のため国境を越えた環境問題に取り組み、日中の青年たちが汗をかき寝食を共にしながら友情を育み朋友となることで、民間による外交使節団としての責務を果たす」という目的で行われました。

 環境問題に取り組む上で必要な砂漠化の現状などを理解するため、事前に勉強会を開きました。また現地の学生との交流会のため、中国で広く知られている「朋友」という歌を覚えたり、日本の文化を紹介するよさこいや忍者の踊りを練習したり、浴衣などを用意してファッションショーの準備をしたりして活動に臨みました。

 10日のお昼頃北京空港に到着し、そこで認定NPO法人緑の地球ネットワークの鶴田惇さんと現地サポーターの王部?さん、崔斌さんと合流し、夜行列車に12時間程乗って活動場所である内モンゴル自治区オルドス市ダラト旗に向かいました。

 11日の昼食で初めてモンゴル学生と交流し、午後は環境問題についてお互いに意見を交換する環境サミットというものがありました。3月11日ということもあり、最初は東日本大震災について触れる震災追悼企画を行いました。実際被災した宮城県出身の学生2人が体験談を話しつつ、震災で中国が行った支援に対してお礼を述べた後、その場にいる全員で地震が起きた時間に黙祷をしました。

 それから環境問題について事前に用意した現状と解決策などを日本側、中国側と交互に話しました。代表者が話した後は、グループに分かれて、環境問題について話しました。
 その後1時間程スポーツ大会をして、夜は宿泊先のホテルにて歓迎交流会がありました。モンゴルの方と午後一緒に活動していた現地の学生、IVUSAの学生が互いに出し物をしながらご飯を食べました。

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みんなで踊って盛り上がりました

 12日 バスで砂漠の手前まで移動して資料館を見学しました。資料館には日中の緑化活動の歴史が展示されてあり、説明を学生たちは聞き入っていました。
 トラックで活動場所に向かい、到着後セレモニーがありました。そこから少し移動して草方格作りを行いました。草方格とは砂が飛ばさないようにする対策で、砂漠化の進行を食い止める対策の1つです。
 モンゴルの学生との活動時間が終わり、別れの際にはお互いプレゼント交換をして、最後輪になって事前に練習した「朋友」を歌いました。
モンゴルの学生が帰った後は、草方格作りに本腰を入れて取り組みました。結果、477個の草方格を作り終えることができました。

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 13日 育苗専門家の方からこの日の作業について説明していただきました。この日の作業は昨日の砂漠での草方格作りとは違い、ポプラの木の剪定作業を行いました。この日は約2万本の木を剪定することができました。

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 14日 前日の剪定した場所の近くで同じように剪定の作業をしました。しかし午前中から風が強く、強風のため午後の活動は中止になりました。午後はショッピングセンターに行きました。

 15日 前日と同じ場所で午前中は作業ができなかった部分の剪定作業、午後は現地の人からの支給でトングとごみ袋をもらい、午前中の作業現場の周り、植林のしてある地域のごみ拾いをしました。最終的には15袋ものごみが集まりました。

 16日 午前中は砂漠観光をし、午後はショッピングセンターに行き、その後包頭駅から寝台列車で北京駅に向かいました。
 17日 北京駅に到着し、午前中は班で自由行動をしました。午後は北京理工大学に移動し、約30人の学生と交流をしました。交流会の後はグループに別れ、キャンパスを案内してもらったり学食を食べに行ったりしました。学生と別れて宿泊先のホテルに移動し、解団式が行われました。今回の成果について触れた後、今後の中国隊をどのようなものにしていくかについて真剣に話し合いました。

 18日 北京にて天安門広場、故宮の見学をした後、北京空港を出発。20時頃成田空港に到着し、別れを惜しみつつ解散となりました。

 中国での活動は11回目となりましたが、今回の場所は今まで行ったことのない地域でした。そのため現地調整が難しく、本来は現地の学生と交流しながらやりたい作業ができない部分もありました。しかし、一日だけ交流をした中国の北京理工大学からは、次回植林活動を一緒に行いたいという話もありました。

 今回のつながりを次の活動につなげ、より良いものにするため活かしていきます。環境問題に取り組み、現地学生と沢山交流した第11次中国緑化活動。“砂漠に植える日中友好の苗~共に目指す未来図~”というコンセプト通りの活動になったのではないかと思います。(法政大学3年 只木 翔子)

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