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カンボジア教育支援活動

 2014年8月19日から8月30日まで、学生19名、事務局員1名、がカンボジア王国の6つの学校で教育支援活動を行いました。日本語を勉強しているカンボジア学生も一緒に参加しました。

 この活動が始まった理由は、今までIVUSAが建ててきた学校へのアフターケアが十分ではなかったことと、現在のカンボジアのニーズを調査しベストな支援とは何なのかを考えたいという思いからでした。
 今回は、今まで建ててきた全ての学校を訪問し、親、先生、子どもたちにヒアリングを行いました。「親は勉強させてあげたいけどお金がない」「先生は先生のお給料が少ないので他にも仕事をしなければならない」「教育をしっかり受けていない人が先生をしている現状がある」「子どもたちは、勉強をもっとしたい、将来は先生や医者になりたい、学校が足りていないから増やして欲しい」などカンボジアの現状を知ることができました。

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 そして各学校で授業を行いました。授業内容は職業の授業、運動会、染め物体験、お絵かき、衛生面についての授業、音楽の授業です。
 職業の授業は、学生たちが様々な職業の格好をし、子どもたちに沢山の職業があることを教え、将来について考える大切さを伝えました。

 運動会はカンボジアにはない競技をしたので、子どもたちは興味津々で積極的に参加していました。染め物体験は日本にしかない文化なので、子どもたちに異文化を感じてもらいました。お絵かきの授業はTシャツに絵具で絵を描いてもらい、みんな真剣なまなざしで夢中になっていました。

 衛生面については、紙芝居を通してゴミを拾う大切さを伝えると、子どもたちがすぐに学校のゴミを拾い始めてくれ、とても嬉しかったです。音楽の授業では、自分たちで楽器を作り、みんなで曲に合わせて演奏し、盛り上がりました。
 カンボジアにはクメール語、算数、理科、社会、英語などしか授業がないので、少しでも今回の授業が今後カンボジアの教育促進のお手伝いになれたらと思います。

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 また、カンボジアのとても教育熱心な先生の授業を見学させていただく機会がありました。この先生は自分で教材を作成し、工夫された授業をしていてすごく勉強になり、貴重な体験となりました。

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 その他、視察ではゴミ山と水上生活をしている人々がいるトンレサップ湖を視察しました。ゴミ山には200家族以上が暮らしており、想像以上の衝撃がありました。トンレサップ湖は学校や病院など生活に必要な施設が揃っていました。

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 たった一度の訪問授業でしたが、私たちが授業したことで子どもたちの夢や将来の視野が広がり、未来に繋げてくれることを願っています。
 6つの学校を訪問することで子どもたちや現地の方々と触れ合える機会が多くありカンボジアの歴史、文化、国民性、現状、様々なことを知ることができました。

 今回の活動を支えて下さったすべての方に感謝します。ありがとうございました。(東洋大学2年 竹内 咲良)

【プロジェクトリーダーより】
 去年の夏から1年ぶり2回目のカンボジアでした。建設作業ではなかったからこそ、今までの現場作業では見えなかったもの、感じることのできなかったものを得られた活動でした。

 リーダーとして関わって一番良かったことは、隊員がまた行きたい場所、また会いたい人をカンボジアで作れたことです。カンボジアの様々な施設や観光地へ行き、人の暖かさや子どもたちのまっすぐな笑顔や元気に触れて、一人ひとりが色んなことを感じられたことです。たったの10日間でも一緒に過ごせば伝わるもの、分かり合えることがあると強く感じました。これからももっとカンボジアの学生とコミュニケーションをとり一緒に活動を作っていきたいと思います。

 今回の活動で何が残せたのかはっきりしたことは言えませんが、また新たなゴールを見つけ全員でスタートラインに立てたことはこの活動で最も大きな収穫です。まだまだ課題もありますが、この活動を未来に繋げるため、無駄にしないためにここからまた走り出します。今度はもっとたくさんの仲間を連れて。

 本当にたくさんの人と出会い、たくさんの人に支えてもらった活動でした。無事に活動を終え感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。(東洋大学3年 赤尾 菜々子)