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新潟県関川村「えちごせきかわ大したもん蛇祭り2013」活性化活動

 IVUSAと関川村との関係は、2004年に「自分の故郷でIVUSAの活動がしたい」という学生の夢企画から始まりました。昭和48年8月28日に発生した「羽越水害」の慰霊と、昔から村に語り継がれている「大蛇伝説」をテーマとした、「えちご関川大したもん蛇まつり」の運営サポートを毎年行なっています。
 現在ではお祭りの当日スタッフまで任せていただき、村の方との交流を通じて一緒にお祭りを盛り上げています。

 今年は8月23日から24日にかけて学生約30名が、旧下田村(現在三条市)で行われた「しただふるさと祭り」のお手伝いもさせてもらいました。この「しただふるさと祭り」は旧下田村の清流五十嵐川において、子どもから大人まで沢山のかつぎ手たちが大蛇を担いで集落を練り歩きまわる祭りです。

 お祭りとして26回目、IVUSAとして10回目となる今回の活動は、過去最大規模となる学生約200名が参加しました。本活動では、「10回目ありがとうキャンペーン」と題し、村の方々からボランティアニーズをいただいて学生が解決していく「孫の手ボランティア」などを行いました。

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メインである大蛇パレードの様子

 活動初日となる23日は、関川村到着後セレモニーを行い関川村の方々と挨拶を交わすことから始まりました。
 それぞれの現場に別れ、孫の手ボランティア活動を行いました。スポーツ少年団との交流など13か所の活動現場に別れて活動を行いました。
 その中の1つである保育園でのボランティアでは、保育園の先生方と共に校庭の草刈りなどを行いました。

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孫の手ボランティア 地域の子どもたちが集うこども館の周辺の整備の様子

 下田村での1日目は、旧下田村を知ってもらうためにとSNOWPEAKという会社の見学をさせていただきました。夜には旧下田村の方々と交流会を行いました。

 活動2日目となる 8月24日は12か所の活動場所に分かれてお祭り準備などの孫の手ボランティア活動を行いました。
 旧川北小学校で行った交流会では、集落センターという集会場の清掃などを行った後、関川村の民謡の鑑賞や地元の方々との交流を行いました。
 夜は花火大会に参加しました。花火大会では、IVUSAとして「遠距離恋愛10年目 ありがとう 関川」というメッセージを付けた花火を上げました。この花火の打ち上げの際には、「資金的にもきついけど、IVUSAがいつも来てくれるから頑張れる。いつもありがとうー!」というマイクアナウンスによるメッセージをいただき、10年で積み上げてきた絆を深く感じるものとなりました。

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孫の手ボランティア 水害のお話を聞いている様子

 下田村での2日目は早朝から水汲み神事(雨生(まごい))を行う予定でしたが雨で行うことができなくなり、元小学校の校舎で旧下田村の話を聞かせていただきました。その後移動し、 IVUSA学生30名も村の方々と一緒に大蛇を担がせていただきました。
 そして午後からはお祭りに参加し、夜には盆踊り、花火大会が行われました。
 今回、初めて手伝わせていただきましたが、学生ならではの場の盛り上げやこのお祭りが交流の場であることを他地域の方々に印象付けることができたと思います。祭りの主催側の方から「君たちが来て2倍祭りが楽しくなると踏んだけれど4倍も楽しい祭りになりました」という言葉をいただきました。

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下田祭りの様子

 活動3日目となる8月25日、ついに“えちごせきかわ大したもん蛇まつり”の当日となりました。
 IVUSAでは、大蛇パレードの大蛇の担ぎ手や子供企画の運営などを行いました。朝からの晴れ晴れとした天気とお祭りの熱気が合わさり、暑い熱い一日となりました。
 お祭り終了後には、村民会館で大交流会が開かれました。今年は去年よりも多い130名の村の方が参加して下さいました。
 IVUSA学生からはよさこいソーランの披露を、村の方からは毎年恒例となっている出し物などを披露していただきました。

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大交流会 地元の方と学生のステージ企画

 活動最終日となる8月26日に行った全体ミーティングでは今回の隊の感想や自分が立てた目標が達成出来たかなどを話し合いました。最後には、平田大六村長から関川村やIVUSAについてのお話を聞かせていただきました。
 その後、村の方々と出発セレモニーを行い、“行ってまいります”と学生全員で関川村の方々に言い、関川村を出発しました。

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出発セレモニー 集合写真

 今年で10年目となった関川村とIVUSAの関係ですが、このようにして今年も活動を行うことができたのは、協力していただいている村の方々やOB、OGの方々の協力があってこそです。ありがとうございました。

 協力:新潟県関川村役場IVUSAサポーターズチーム、おりのの会、NPO法人渡辺邸

【プロジェクトリーダーより】
 IVUSAが関川村で活動を初めて10年目という記念の年に、過去最大の200名という人数で関川村に帰ることができて本当に本当に嬉しかったです。

 今回は「ありがとう!関川!」をコンセプトに、これまでとは違った内容のプログラムを実施させていただきました。中でも「孫の手ボランティア」活動では、雨で中止となってしまったものもありましたが、村の方々からの20件を超えるニーズをいただき、応えることができました。準備段階から、様々なアドバイスとサポートをしてくださった、平田村長を始めとする関川村役場の皆様。そして、未熟な私たちを受け入れ、様々なボランティアニーズを寄せていただいた皆様、本当にありがとうございました!

 こうした10年目記念プログラムを実施する中で、交流の輪は広がり、本年の大交流会では孫の手ボランティア等で活動させていただいたお宅の方々など130名を越える村の方が来てくださいました。

 私事になりますが、去年の冬のお祭りで知り合った方が、俺と話すために大交流会に来てくれ、色々な話をさせて頂きました。
 IVUSAと村の人、そういうものを飛び越えた一対一の関係ができること、これがこの関川の魅力だと思っています。

 今回も、孫の手ボランティア等活動を通してつながり、大交流会にて共に語り合うことによって深まった、ひとりの学生とひとりの関川村に住む方との交流。こうして出来た幾つもの繋がりが、大きな課題をも乗り越える「未来」を形作るものになるのではないかと信じています。
 
 今年も熱い厚い活動になりました!
 また、帰ります!
 これまでの10年。そして、本活動でお世話になった全ての方に、心から。
 「ありがとう、関川!」(国士舘大学4年 高木 祥)