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避難所体験訓練は無事に終了しました

避難所体験訓練2日目(8月2日)

 朝はラジオ体操で始まりました。窮屈なテントで寝ていたことでエコノミー症候群等の体の不調が起きることを防ぐためです。子どもたちは少し肌寒い中、きちんと決められた時間に起き、元気良く走り回っていました。
 ラジオ体操の後は班ごとミーティングをして、子どもたちは昨日の反省と今日の目標を改めて意識しました。2日目は「大学生は一日目以上に手伝わない」という姿勢をとることで、子どもたちから自ら考え行動する力を引き出すことを目的としていました。今日のプログラムは清掃、朝食作り、テントの片付けと少なく時間も短かかったのですが、昨日より成長した子どもたちの姿をたくさん目にすることができました。
 1日目は暇を見つけるとすぐに遊び出す子が、清掃が始まると一番にモップを持って積極的に掃除をしていました。一人で全てやろうとしてしまう子が、何もしていない下級生に仕事の役割を与えて、時に一緒に手伝いながら調理や片付けをしていました。

 一度では上手くいかないこともあります。テントの片付けは大人でも複雑で難しく、子どもたちが一生懸命動いても思い通りにならないことがほとんどです。イライラする中で上手く相手に思うことを伝えることができずケンカが始まることもあります。それでもすぐに助けてくれる大人がいないこの二日間は、子どもたちにとって普段経験することのできない貴重なものになったと思います。

 そして活動が終わり子どもたちから聞いた言葉は意外なものでした。水道や電気が使用できず、食事は毎食非常食ばかりだったのに「この二日間楽しいことばかりで嬉しかった」と言った女の子。意見がぶつかって怒ったり拗ねたりしていたのに「テントの片付けが一番楽しかった」と答えた男の子。

 本当の災害時は今回行った避難所体験訓練より精神的にも体力的にももっと過酷です。それでも私たちはたくましく生きていくことができる、そう子どもたちの姿から学びました。

避難所体験訓練1日目(8月1日)

 千葉県東金市立青年の家で、九十九里浜地域の子どもたち約90人と災害時を想定した避難所での生活を体験しました。一日目は子ども達と学生が元気に挨拶を交わし訓練が始まりました。その後それぞれ班に分かれ、避難所体験生活で班行動や集団生活を意識するために班の目標やルールを設定しました。また、他の班と協力して一つのことを成し遂げることを学ぶと同時に、避難所の在り方を理解するために防災マップを作成しました。

 昼食は各自、家から用意してきた非常食を食べました。普段の食事と違う味に「意外とおいしい」「あまりおいしくない」など様々な感想が出ました。

 午後は各班一つテントを張り、自分たちの寝床を確保する大変さを実感しました。強い日差しの中、時間をかけながらもほとんど子ども達の力で組み立てることができました。

 その後、防災キットを作成しました。ツナ缶で作れるランタン、新聞紙で作る即席スリッパ、ゴミ袋のカッパなど、災害時でも手に入るもので色々なものを作れることに驚きながら楽しそうに取り組んでいました。

 夕食は備蓄庫にあるであろう物資を使って調理しました。火起こしやお米の炊き加減に苦戦しながらも、低学年から高学年まで全員が協力していました。積極的に調理に参加する子どもが多く、中には自分から役割分担をして指示する上級生の姿も見れました。水道が使えない状況での調理の難しさを知り、普段の生活の便利さを実感しているようでした。

 一日目が終わり就寝前の反省会では最初に決めた目標通り行動できていたか、ルールを守れていたかを振り返りました。「自分から片付けに参加せず遊んでしまった」という反省が出る一方、「明日は自分でやることを見つけ積極的になる」という新しい目標を作り明日に備え就寝しました。

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