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宮城県山元町東日本大震災復興支援活動

 8月23日から26日の4日間にかけて学生78名、事務局員1名で活動します。
 8月22日は、先発隊の学生12名が1日早く活動拠点の普門寺に到着しました。活動3日目の25日に開催する防災イベントに向けて会場の清掃や草取りなどの作業に携わりました。

 活動初日である8月23日の午前には、学生67名が山元町へ向け出発しました。先発組では、本隊合流に向けた最終確認や、活動3日目の防災イベント開催に向けて前日に引き続き草取りをしました。

 午後は、先発隊と本隊が合流し、結団式と骨塚挨拶を行いました。その後、山元町を初めて訪れた学生と、既に訪れたことのある学生に分かれてフィールドワークを実施しました。
 前者のグループでは震災遺構中浜小学校と山元町防災拠点・地域交流センターの「つばめの杜ひだまりホール」を見学した後、普門寺の坂野住職と普門寺周辺を徒歩で見学しました。後者のグループでは、先に普門寺周辺を徒歩で見学した後、防災イベントに向け草取りをしました。フィールドワークを終えた後の講演会では、坂野住職、山元町役場元職員の渡邉さん、DRT栃木の桑原さん、IVUSA理事の宮崎の4名から東日本大震災が発生した直後の様子についてお話がありました。講演会では、震災当時の状況を住職・行政・ボランティアの3つの視点からお話していただきました。

 また、山元町とIVUSAが関わるようなったきっかけ、防災センター立ち上げのきっかけなども詳しく聞かせていただきました。質疑応答の場面では隊員が積極的に質問し、有意義な機会になりました。その後は班ミーティングを行い、活動1日目を振り返りました。活動初参加の学生は「ひだまりホールを見学して、常に災害に備えておくことの重要さを改めて感じた」と共有し、隊員同士で防災への意識を高め合いました。

 活動2日目である8月24日の午前は、坂元地区にある防災・交流拠点のおもだか館から山元町農水産物直売所のいちごの郷までの道なりで地元の方々と一緒に草取りを行いました。地域の方々とお話ししながら一生懸命取り組みました。地域の方々からは「暑い中来てくれてありがとう」という温かい言葉と、冷たいドリンクの差し入れをいただきました。その後は、坂野住職をはじめとした山元町のサポーターの方々やIVUSAのOBOGから災害実技講習を受けました。隊員からは「山形の災害派遣に行ってみようと思った」という声が聞かれました。

 午後は翌日25日に開催する防災イベントの準備をしました。その後は地域の方々との交流会を開催し、震災当時の貴重なお話を直接伺うことができました。学生は「地震発生時にはまず自分の命を守り、津波のリスクがある立地の家に物を取りに帰ることは絶対にしてはいけない」と学びました。その後は班ミーティングを行い、翌日の防災イベント本番に向けて士気を高めました。

 活動3日目である8月25日は、午前10時半から防災イベントが始まりました。当日はIVUSA学生78名、事務局員1名、OBOG12名、さらに仙台圏から来た地元学生35名で活動を開始しました。開会式直後、山元町発祥の花釜音頭で会場は大きな一体感に包まれました。IVUSAによる腕相撲大会や地元学生によるラムネ早飲みといった余興で盛り上がりを見せつつ、防災企画も実施され、学びある有意義なイベントにすることができました。参加してくださった地域の方からは「想像以上の規模に驚きました」といったお声をいただきました。また、防災のワークショップを担当した学生からは、「食器を紙で作るという初めての経験を災害現場で活かしたい」という声もありました。その後の班ミーティングでは、防災イベントの反省と今後の抱負について話し合いました。

 活動最終日である8月26日は清掃から始まり、最後の班ミーティングで4日間の活動を振り返りました。初参加の学生は「これからも学生の元気を届けるために、東日本の活動に参加したい」と話し、今後のモチベーションに繋がった様子が見られました。午後は解団式を開き、これまでの活動を企画・運営してきたリーダーたちがそれぞれ感想を述べました。地域の方からは「また来て欲しい」との声もあり、本活動での地域との繋がりの強化を実感することができました。