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新潟県長岡市双葉寮支援活動

 8月5日から7日の3日間、学生3名で新潟県長岡市にある児童養護施設「双葉寮」にて活動しました。

 IVUSAでは、2019年まで児童養護施設の子どもたちと交流をする「子ども隊」として双葉寮で活動させていただいておりました。コロナ禍で中止されて以降は、2020年から施設の数名の子どもを対象にオンラインでの学習支援を開始し、2022年の夏からは小規模での対面の活動を再開しました。

 活動の目的は「子どもたちの日常の学習や遊びを通し、お互いを知ることで信頼関係を作ること」「子どもたちがふとした時に思い出すような楽しい思い出を作ること」です。長期的な目線をもってこの目的を掲げています。

 活動1、2日目は双葉寮の施設で子どもたちと勉強したり遊んだりし、3日目は長岡市議会議員である桑原望さんに案内していただき長岡市の観光をしました。

 双葉寮では小学生以上が朝と昼食後に勉強するのが日課になっています。活動初日、初めて多くの子どもたちに会ったは勉強部屋でした。子どもたちは自分の机に座り、夏休みの宿題や図鑑、絵本などに熱中していました。学生は同じ目線に立ちながら、分からない問題を教えたり図鑑を一緒に眺めたりしました。中には勉強のやる気が持続せず机の下に潜ってしまう子もいて、意欲の上がるような声かけをする難しさを感じました。

 ノルマを終えると遊びに移っていき、ドッジボールや卓球など体を使うスポーツから、ボードゲームやカードゲームなど頭を使うゲームまで幅広い遊びを楽しみました。チーム戦でゲームをするときには、私たち学生も全力で勝負に挑み悔しさや嬉しさなどさまざまな感情を一緒に味わうことができました。

 昼食は子どもたちの間に入れてもらい、施設のご飯を一緒にいただきました。ご飯は施設が大切にしている時間の一つです。一緒に食べることの大切さを感じながら会話を楽しみました。

 また、休憩の合間では副寮長の林さんとお話する機会をいただきました。学習支援に携わっている学生から事前に募集した質問相談に答えていただり、学生の専攻分野(栄養・看護・心理学)と児童養護施設の関連性などを示してくださりました。学生にとって、将来にも繋がる貴重な時間になりました。

 施設で活動した2日間、双葉寮の一室でふり返りをする時間をいただけたため、その日にあったことを学生同士で話し合い、気になったことは職員さんに質問することができました。「IVUSAに求めることは何か」と尋ねると、「お盆に会う親戚のお姉ちゃん、お兄ちゃんのような感覚で会いに来てくれること。それだけでオールオッケーだ」と教えてくれました。この活動は子どもたちの実際の様子を知れるだけでなく、職員さんとの関係性を築ける大切な機会でもあります。今回から始めたIVUSA×双葉寮ブック(活動の振り返りシートや活動に参加する学生の自己紹介をまとめた本)のように、今後も強い繋がりを目指し、参加する学生や施設の職員さんに入れ替わりがあっても子どもたちに継続的に支援ができるように工夫していきたいです。

 施設での活動最終日、子どもたちと職員さんが見送ってくださる中で施設を後にしました。名残惜しさと寂しさを感じながらも、充実感と今後への想いを抱えて活動を終えました。
 いつも私たちIVUSA学生を温かく受け入れてくださる双葉寮の皆様、本当にありがとうございます。

 3日目は、桑原望さんに案内していただき長岡市の観光をしました。長岡花火ミュージアムや山本五十六記念館を訪れ、子どもたちが生活している地域への理解を深められました。また、子ども隊の活動経緯についてお話を聞かせていただきました。桑原さん・IVUSA・双葉寮のつながりや具体的な活動内容、子ども隊を発足させた学生の熱意など初めて知ることも多くありました。

 3日間を通して、子どもたちと一緒に生活したり林直副寮長や桑原さんからお話を聞いたりするなかで、さまざまな感情を抱き、新しい学びも得ることができました。
 私たち学生にできることは少ないかもしれませんが、子どもたちの未来が愛にあふれたものであるように、これからも活動していきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

※写真は全て掲載許可をいただいています。