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フィリピン環境スタディツアー

 8月30日から9月5日まで、フィリピンのマニラとヌエバエシハ州ラオー市でスタディツアーを実施し、学生8名と職員2名が参加しました。今回は、海洋ごみ問題をはじめとする環境保全をテーマとし、「フィリピン隊を知り、考え、再構築の第一歩へ」という目的で行いました。新型コロナウイルス感染症のため、フィリピンでの活動は、2019年夏以来の4年ぶりになります。

 環境省の発表によれば(2018年)、世界の海洋ごみ排出の1位から4位までが東アジア・東南アジアの国で占められており、この地域での海洋ごみ問題へのアクションが強く求められています。
 私たちは日本国内だけでなく、海外でも「Youth for the Blue」キャンペーンを展開していくことを目指しており、その第一歩として、現地調査を主な目的として、8月31日にフィリピンのマニラ湾で清掃活動を行いました。

 今回私たちが清掃したのは、マニラ湾にあるラスピナス・パラニャーケ湿地公園。この公園は多くの渡り鳥がやってくるラムサール条約にも登録されている場所であり、多様な生物が生息しているのですが、非常に多くのごみがあります。今回は1時間半程度の清掃でしたが、問題の深刻さを実感しました。
公園のスタッフの人によれば、ほとんどのごみはマニラの人たちが川に捨てたごみが流れ着いたものとのことです。

 9月1日から3日まではこれまでIVUSAが継続的に活動してきたヌエバエシハ州ラオー市のピナグバヤナン地区とシクロン地区を訪問。カウンターパート(受入団体)であるピナグバヤナン地区の農業組合のKADREの皆さんと久しぶりに交流しました。

 今回、近くにあるカトリック教会のユースグループのメンバーたちと一緒に、お互いの活動をシェアしたり、シクロン地区のヒラリオ・ヒラモサ高校に行ったりしました。この高校はIVUSAが何回か活動させていただいており、前の活動で作ったエコブリックス(ペットボトルにごみを詰めてレンガとして使うもの)を使った花壇を見ました。

 9月3日にはピナグバヤナン地区をユースのメンバーたちと清掃しました。教会のユースグループとは今後も一緒に活動いていく予定です。また、KADREのマネージャーのワーリーさんから、農業の現状や課題についてブリーフィングを受けました。
 また、今回ホームステイもさせていただきましたが、それぞれのホストファミリーと生活を共にしたことは、参加した多くの学生にとって一番の思い出になりました。


 
 9月4日にはすでにマニラ湾清掃を実施しているデ・ラ・サール大学のCOSCA-LOVEというボランティア団体とワークショップを実施し、情報交換と今後の協働について話し合いました(台風による大学閉鎖のため一部オンラインで実施)。

 1週間という短い滞在ではありましたが、フィリピンでの活動の本格的な再開に向けて、今後協働していく現地のカウンターパートの団体との関係をしっかりと構築することができました。