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第5回鴨川オオバナミズキンバイ駆除活動

 7月2日に京都府鴨川七条大橋付近で、京都府、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークなどが主催で第5回鴨川オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の駆除活動が開催されました。活動人数は104名で実施し、IVUSAからは27名が参加しました。
 
 オオバナは繁殖力の高い水陸両生の特定外来生物です。2009年に初めて琵琶湖で発見され、2017年頃からは鴨川でも確認されるようになりました。また、特定外来生物のナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)も確認されており、このまま放置しておくと下流の桂川や淀川へと拡散していくリスクがあります。鴨川、淀川水系の環境保全、そしてオオバナ、ナガエの徹底駆除を目指して活動しました。

 開会式では、京都府総合政策環境部長の岡本さんから、「今回のオオバナ除去のような環境保護の活動をすることは、京都を支える文化や観光、そして産業の面に関しても基盤となるもの」とご挨拶をいただきました。そしてオオバナの見分け方や注意点、そしてこの活動の意義が共有されました。

 IVUSAは、主に陸地で作業を行いました。陸地のオオバナは深くまで根が張っているので、駆除する際はスコップや熊手を使い、根本から慎重に抜き取ることを意識しました。また他の植物がオオバナと重なっていることが多く、引き抜くのが大変でした。

 天候は曇りでしたが湿度が高く、最高気温も30°を超えていたので、熱中症に注意して適度に休憩をとりながら活動しました。

 1時間という限られた時間の中ではありましたが、袋がいっぱいになるほどのオオバナを駆除することができ、防除量は700kgでした。

  閉会式では鴨川を美しくする会会長の古村様から、「このオオバナ除去活動によって、オオバナがいつか根絶することを願っている」というお言葉がありました。

 今回の活動を通して感じたことは、駆除活動を継続することの大切さです。オオバナやナガエの繁殖力や再生力は凄まじく、活動を継続して数を減らそうと努めることが、環境を保全していくために必要不可欠です。そのためには地元の方々そしてIVUSAの学生にオオバナ、ナガエの危険性を知ってもらい、活動に積極的に参加してもらえるよう促していくことが大事だと思いました。

 最後に今回活動を開催していただいた京都府、鴨川を美しくする会、一般社団法人鴨川流域ネットワークをはじめ関係者の皆さま、貴重な機会を頂戴し、ありがとうございました。(同志社大学2年 今村友哉)

共催:京都府、鴨川を美しくする会、(一社)鴨川流域ネットワーク
後援:環境省近畿地方環境事務所、京都市、(公財)琵琶湖・淀川水質保全機構、きょうと地域創生府民会議、京と地球の共生府民会議
協力:滋賀県、藤田医院、救援ボランティア左京
参加団体:鴨川を美しくする会団体・個人会員等

※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。