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琵琶湖湖岸清掃活動

 3月16日から18日の3日間、滋賀県彦根市、米原市、長浜市にて、「琵琶湖湖岸清掃活動」を実施しました。IVUSAの学生99名、事務局員1名、計100名で活動しました。
 琵琶湖にはたくさんのごみが落ちていて、景観が損なわれるとともに、生態系や人体にも影響を及ぼしています。今回で5回目となる本活動は、「琵琶湖のごみをなくすため、琵琶湖湖岸清掃活動の継続的な実施基盤を作る」という目的で実施しました。

 活動1日目は、豊公園で開会式を行い、リーダーの岸本涼子(同志社大学4年)から、意気込みや諸注意などの話がありました。

 湖岸にはペットボトルや缶など生活で出たごみが多く見られました。初日ということもあり、隊員同士でコミュニケーションを取りながら清掃している様子が多く見られました。午前中は短い時間にもかかわらず、多くのごみを集めることができました。

 昼食後、午後も班ごとに分かれ、清掃しました。土の中に埋まっているペットボトルや、小さいプラスチックごみも拾い残しがないよう隊員同士で協力しながら作業しました。1日目は予定よりも多くの範囲を清掃することができ、可燃ごみ128袋、不燃ごみ63袋を集めました。

 夕食後、ワークや班ごとのミーティングを通して、1日目の活動をふり返りました。

 活動2日目は、長浜市と米原市に分かれて清掃しました。1日目の反省を活かし、可燃ごみと不燃ごみの分別に注意しながら清掃しました。また、ごみの多い場所では隊員が前列と後列に並び、前列が大きいごみを集め、後列が小さいごみを集めるという方法で拾い残しがないように清掃しました。

 午後は疲れている様子もありましたが、声を出し、励まし合いながら清掃を終えることができました。2日目は、可燃ごみ315袋、不燃ごみ194袋を集めました。
 夕食後、レクリエーションを通して、より隊員同士の仲が深まりました。また、班ごとのミーティングでは最終日に向けて、意見交換をして士気を高め合いました。

 活動3日目は、朝食後、3日間お世話になった宿を清掃しました。その後、最終日の活動場所である彦根市に向かいました。午前中は雨が降っていて、寒い中、体調に気を付けながら清掃しました。午後からは雨も止み、残っている体力を出し切り、最後まで一生懸命活動に励みました。

 3日間で清掃した範囲では、家庭ごみやペットボトルなどのプラスチックごみが多くみられました。それだけでなく、粗大ごみやライター、靴、かばんなどもありたくさんのごみを拾うことができました。結果として、3日間で可燃ごみ529袋、不燃ごみ290袋、合計819袋を集めることができました。
 閉会式では、努力をたたえ、仲間との最後の時間を楽しみ、各自解散しました。

 琵琶湖は近畿圏の生活を支える大事な水源であると同時に、海へとも繋がる存在です。今回の活動を通して、湖岸に落ちているたくさんのごみを実際に目にすることで、改めて海洋ごみ問題について考えることができました。

 参加者からは、「琵琶湖には綺麗なイメージがあったけれど、実際の現場を見て、どこから手を付けたらよいのか分からないほどの大量のごみがあった」「同じ目標があればその目標に向かってお互いを高め合い、頑張ることの大切さを学べた」などの声がありました。今回の活動で学んだことをこれからの人生で活かしていきます。(同志社女子大学2年 谷口 千里菜)