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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから2023年2月7日から12日にかけて、沖縄県にて遺骨収集活動が実施され、IVUSAの学生35名、事務局員1名、沖縄の学生1名、OB1名の計38名が参加しました。
この活動は、「第二次世界大戦時に亡くなった戦没者を陽の下にお迎えするため、また、高齢化したご遺族に代わる担い手になるために遺骨収集活動に取り組む」 「活動を通し、戦没者の想いに寄り添い慰霊することで、戦争と平和への深い理解を持つ日本の青年の育成に寄与する」という二つの目的と、「紡ぐ」というテーマを掲げ、平和関連施設の見学や遺骨収集活動を行いました。
活動初日、那覇空港に学生が集合し、宿泊施設である糸満青少年の家で結団式の場を持ちました。結団式では、今回の隊の目的や骨格についての知識を確かめるテストが実施されました。
活動2日目は平和関連施設を見学しました。沖縄県平和祈念資料館友の会事務局長の仲村真さんのガイドにより、今回は佐喜眞美術館、アブチラガマ、平和祈念公園、ひめゆり平和祈念資料館の4つの場所を訪れました。学生たちは仲村さんのお話を真剣に聞き、感じたこと、学んだことをノートに書き記していました。
一日を通し、隊員一人ひとりが自分の目で見て戦争を深く考え、さまざまな想いを胸に、平和の尊さを実感しました。
活動2日目から5日目にかけて、活動前の勉強会や平和関連施設の見学で感じたことや考えたことを胸に、学生たちは遺骨収集活動に取り組みました。
また、今回の隊では、JYMA(日本青年遺骨収集団)と共に、ひめゆり学徒隊の終焉の地である荒崎海岸で遺骨取集活動が行われました。
3~4つの現場にそれぞれ分かれ、ノコギリやハサミなどで草木を切って、その場所への道の開拓とその場所の活動範囲を広げつつ、遺骨収集をしました。
結果、多くのご遺骨や遺留品をお迎えすることができ、隊員一同拝礼により慰霊の気持ちを表しました。夜に行われたミーティングでは、これからも真摯に活動に向き合えるよう、今日の成果や反省点を共有しました。
活動6日目、一緒に遺骨収集活動に取り組んできたJYMAの参加者との最後の時間を過ごし、その後平和記念公園で追悼式が行われました。戦没者の方々への想いを紡ぎ、未来を担うものとして、学生一人ひとりが様々な想いを持ちながら、静かに祈りを捧げました。
解団式では、各現場の成果報告や最後の班でのミーティング、そしてこの活動のリーダーの挨拶があり、活動の最後に相応しい良い式となりました。これからの自分たちにできることは何か、未来の視点をもって意見を共有することができ、この活動をこれから先にも繋いでいく意識が隊員に芽生えました。
6日間の活動を通して、学生たちは戦没者の方々やご遺族の方の想いに寄り添い、過去に起きた惨劇を自分事として捉えてきました。これから先を生きる私たちには、その方々の想いを紡ぎ、未来へ伝えていく役目があります。それぞれが、学んだこと、感じたこと、考えたことをこの活動で止めずに、これから先の未来へ繋げていきます。(東京家政大学1年 加勢 陽向)