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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから9月7日から12日にかけて、IVUSA学生31名、沖縄学生4名、職員1名、計36名で沖縄県戦没者遺骨収集活動を実施しました。
7日の14時に那覇空港に集合し、宿泊先の糸満青少年の家に到着した後すぐに結団式が行われました。今回の主な活動地となる摩文仁にある現場についての詳しい説明や、遺骨収集を行う上で重要な知識となる骨格概要の理解度テストが実施され、次の日から始まる活動に向けての団結力が高められました。
その後は夕食、風呂を済ませ班や統括者のミーティングを行い、活動中の具体的な動きの確認や活動に臨む姿勢を改めて整えました。
8日は現場での遺骨収集活動初日です。朝食後すぐに自分の荷物を用意し、今回の現場である摩文仁へバスで向かいました。
学生は3つのチームに分かれ、活動のために道の確認、ガマの中の整備、活動範囲のごみ撤去など役割分担をして作業しました。地元の料理が入ったお弁当をみんなで食べ英気を養い活動に挑みました。
また、それぞれの場所で現場長が指示を出し、学生同士協力しながら収拾活動ができました。
そして、参加者2名が沖縄県の中学校に出向き1年生と2年生に遺骨収集活動についてのミニ講演会を実施しました。改めて戦争と平和、そしてこの活動の意義を再確認するとともに、この活動から得られたものを次の世代に受け継ぐ姿勢を作ることができました。
初めて現場を経験する隊員も多く、心身ともに緊張感や疲労感もありましたが、引き続き真摯に活動に取り組んで行けるよう、夜の班ごとの話し合いで今日の良かった点や反省点を丁寧に出し合いました。
9日は平和学習の日でした。朝食を摂った後、最初に訪れたのは佐喜眞美術館です。沖縄戦の惨劇を描いた全14部にわたる大作「沖縄戦の図」が飾られており、美術館職員の方の説明を聞きながらあの日戦場で何があったのか、何があの悲劇を生んでしまったのかを詳しく学びました。
その後、嘉数高台公園に行き米軍基地を交えた景色を眺め、日常に潜む戦争の影を改めて実感しました。
午後は旧海軍司令部豪と平和祈念公園資料館を見学しました。語り部の方の話を聞きながら当時の写真や遺留品を見て、遺骨収集活動の意図や大切さを実感し、次の日から再開する収集活動への気持ちを高めることができた一日になりました。
10日は8日に引き続き遺骨収集活動を行いました。今回もガマの中の収集範囲を広げる班、缶などのゴミを集める班、新たなガマへの道の確保する班の3つに分かれてそれぞれ活動に取り組みました。
暑さもありましたが、お互い声掛けをし合い水分補給をこまめに取りながら活動しました。現場にも少しずつ慣れてきたとともに、先日の平和学習で学んだことも生き、より使命感を持って活動に取り組むことができました。
11日は遺骨収集最終日になるため、活動への意気込みやこれまで学んできたことを夜の班ミーティングで改めて再確認しました。
11日は最後の遺骨収集の日でした。最後に少しでもご遺骨を収集することができるように、少しでも学びの多い時間を過ごすことができるようにと、全員が一体となって活動に励みました。
また、本日は名桜大学に通う沖縄学生も一緒に活動に参加し、実際に現地に住む同世代の学生との意見交換やフィードバックもでき、充実した時間を過ごすことができました。午後には追悼式も行い、かつての大戦で亡くなられた方々やそのご遺族の方へ思いを馳せるとともに、改めてこの活動の意義を考えることができました。
午後は主に交流しました。運動会や交流会を通して、改めて学生同士仲良く交流したり、活動の日々を振り返ったりと、楽しいひとときとなりました。
12日をもって、沖縄県戦没者遺骨収集活動2022夏が終了しました。起床後朝食を食べ、今までお世話になった宿舎の清掃に取り組みました。最後に解団式を行い、今まで活動で取り組んできた現場の報告共有や班での話し合い、そして幹部から話を聞き、活動の締めくくりにふさわしい良い式になりました。