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第2回長崎県対馬海岸清掃

 8月11日から14日に、長崎県の対馬市にて海岸の清掃活動を実施し、学生44名と職員2名が参加しました。
 対馬は長崎県の北部に位置する歴史・文化・自然など情緒豊かな離島です。九州本土と韓国の間の対馬海峡に位置することから「国境の島」と呼ばれています。また地形や海流の影響から対馬は日本有数の海洋ごみの漂着地でもあります。しかし島民の多くは高齢のため地元のみでの処理が困難になっています。

 11日に福岡からフェリーで対馬に移動。対馬に到着後は対馬博物館を訪問し、学芸員の方による丁寧な説明で対馬の歴史と生物について理解を深めました。

 その後は宿泊先となる対馬青年の家で結団式を行いました。12、13日の清掃活動をするにあたり「対馬で清掃活動する意味」や「目標を達成するために今準備できること」を話し合いました。

 12日は対馬の北部の井口浜海水浴場にて清掃活動を行いました。学生44名、職員2名と現地カウンターパートの対馬CAPPAさん、現地の高校生やIVUSAのOBも共に活動しました。午前中は清掃区域が大雨となり清掃活動の実施が危ぶまれました。ですが天候の回復により昼前から清掃を開始しました。最初に対馬CAPPA理事の末永通尚さんと対馬市役所の環境政策課の安藤智教さんにご挨拶をいただきました。海岸には海外から流れ着いた生活用品の廃棄物や漁で使用する網など、様々な種類と大きさのゴミが散在していました。

 収拾した後の処理を円滑に行うため、班ごとで収拾するゴミの種類を決めて効率的な清掃を試みました。気温と湿度が高く熱中症の危険性がある環境での活動でした。そのため水分補給を規則的に取り、10分程度の適度な休憩をはさみながら清掃しました。

 夜は清掃の成功点や課題点をふり返りました。ゴミの分別の仕方や収拾時の注意点などを学生同士で共有しました。また学生それぞれが活動を通じて実際に経験したことを共有しました。活動を通して得た成功点や課題点を洗い出し、学生一人ひとりが主体的に清掃活動に取り組むことができる意識づくりをしました。

 13日は昨日に引き続き井口浜を清掃しました。昨日の反省会から効率性を意識したり声をかけあったりして作業を進めました。今回はテレビ取材のためお笑い芸人のやす子さんが一緒に活動に参加してくださりました。

 やす子さんの明るく可愛らしい人柄に刺激され、隊員たちも一層張り切って清掃しました。目標だった海岸の清掃基準「ランクT」を超える「ランクTT」を達成しました。この番組は、9月17日にテレビ東京で放送予定です。

 その後はフィールドワークとシーカヤックを全力で楽しみました。棹崎公園やツシマヤマネコが飼育されている対馬野生生物保護センターに行き対馬の魅力を発見しました。

 シーカヤックでは対馬の海の広大さをダイレクトに体感し、美しい対馬の思い出作りができました。

 活動最終日の14日。4日間お世話になった青年の家を掃除し、施設の方に挨拶しました。

 その後、烏帽子岳展望台と和多都美神社を観光。対馬の自然と歴史を堪能しました。午後は活動の班ごとに分かれて厳原周辺を観光しました。今回の活動で共に行動することが一番多かった班員と過ごす時間は非常に感慨深いものとなりました。

 また、対馬の魅力を実感するという今回の目的の一つを達成することができました。その後は厳原港に集合し、フェリーで博多港に向かい各自帰路につきました。

 解散時には4日間の活動を共にしてきたことから涙を流す学生もいました。プロジェクトを通して学生同士の絆が非常に強まりました。

■協力 対馬CAPPA
■後援 長崎県、対馬市
■回収した海洋ごみの量
【8月12日の成果】
廃プラスチック 5,000ℓ
発砲スチロール 3,000ℓ
漁網 5,000ℓ
硬質プラスチック 3,000ℓ
ペットボトル 1,000ℓ
ポリタンク 3,000ℓ
ドラム缶1缶、ガスボンベ1缶。

【8月13日の成果】
ポリタンク 1,000ℓ
廃プラスチック 6,000ℓ
ペットボトル 1,000ℓ
硬質プラスチック 2,000ℓ
発砲スチロール 2,000ℓ
漁網 20,000ℓ
缶・ビン 400ℓ
不燃ごみ 100ℓ